ラルクは2000年に解散するべきだった? 再結成バンドが活気づく一方で…

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今年で結成から33年目を迎えた大御所バンド『L’Arc~en~Ciel』。この世代のバンドが、一度も解散することなく続いているのは異例だが、ファンの間では〝一度解散するべきだった〟という意見もあるという。

一体、どういうことなのだろうか。

「ラルクは現在、数年に一度の活動という超スローペースで動いています。基本的にメンバーは各々でソロ活動をしていますが、その理由はhydeがラルクというバンドの形態に飽きてしまったことや、メンバー間の仲の悪さだと言われていますね。

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また、ラルクというバンドが大きくなりすぎたため、動かすのになにかと大きなエネルギーが必要なのも、いちいち面倒だとか」(週刊誌記者)

昨年、動画配信サービス『Amazonプライム・ビデオ』にて、ラルクの結成30周年を記念したライブ公演と、そのドキュメンタリー映像が公開されたが、ライブ前のリハーサルの様子が悲惨だった。

楽器隊のメンバー同士はほとんど喋ることもなく、目も全然合わさない。そこへhydeが来て、ようやくリハーサルらしい感じになったが、全員がよそよそしい態度であまりにも雰囲気が悪い。

個別インタビューの中で、hydeは「ぼくが一番大人ですよ」と意味深な一言。また、記念ライブが終わった直後にhydeは、メンバーと喜びを分かち合うこともなく、衣装のまま車に乗り込み、そそくさと会場を後にしていた。

解散→再結成がうまくいく法則?

「ドキュメンタリーの中では、hydeの要望で、2000年ごろに脱退(解散)が一度は正式に決定していたことも明かされています。

結局、引き留められるかたちで今に至る…ということのようですが、この時に一度解散した方が、結果的に良かったのでは?」(同・記者)

同年代のバンドは、『LUNA SEA』をはじめ、『黒夢』『THE YELLOW MONKEY』『Hi-STANDARD』、少し先輩だと『UNICORN』などが、2000年前後に解散(活動停止)して、のちに再結成している。

「再結成バンドに共通していることは、解散前は本当にバンドの雰囲気が悪くてギスギスしていたのに、今は仲良く活動していることですね。解散前よりも精力的に活動しているところも多い。

対してラルクはというと、前述の通り活動ペースは超スロー。たまの活動でもメンバーの仲が悪すぎて見ていられないレベル。オリジナルアルバムも2012年に出したきり、もう10年もリリースしていないという有様。

一度解散してからまた再結成したほうが、結果的に上手くいったのではないかとファンたちが思うのも、ほかの例を見ると確かに頷けます」(同)

ラルクと同様に、デビュー以来解散していないバンドといえば、『GLAY』や『BUCK-TICK』がいる。

しかし彼らは、YOSHIKIから「バンドはみんな大変だけど、GLAYとBUCK-TICKは楽しそう」と言われるほどに、メンバー同士がとにかく仲がいいことで有名。

不仲を引きずるくらいならいっそ、完全に離れてしまう方が良い選択肢と言えるかもしれない。

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