織田裕二に“高齢者向け俳優”の烙印…沢口靖子、水谷豊らの仲間入りか

織田裕二 

織田裕二 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

名俳優・織田裕二の〝脇役〟が好評だ。

「織田は今期、『シッコウ!!~犬と私と執行官』(テレビ朝日系)にメインキャストで出演中。他のゴールデンタイムドラマが世帯視聴率5~6%ほどの中、9%前後と二桁手前を維持するほど健闘しています」(元テレビ誌記者)

この数字を支えているのが、織田の知名度のようだ。

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「ドラマの内容は、はっきり言ってスカスカ。テンポは悪いし、説明口調だし、見どころは犬が出るところだけ。ならば、犬の癒やし動画でも見ていた方がよほど有意義な時間の使い方といえる。

主演の伊藤沙莉も、広瀬すずや小芝風花のように幅広い人気があるわけでもなく、SNSのフォロワーは60万そこそこで、同世代の人気女優の半分以下。にもかかわらず、これだけの数字を維持しているのですから、その立役者は織田だと分析できます」(同・記者)

ただ、世代的に仕方ないことだが、織田に若い世代の需要があるとは到底言い難いだろう。

「若者にとっては『昔流行ったおじさん』程度の認識しかないでしょう。翻って、過去を知っている中高年には未だ〝人気俳優〟のイメージがあるので、〝織田が出るなら見よう〟となるのでは」(同)

55歳にして“高齢者御用達俳優”へ転身!

同ドラマ枠で放送された過去作品を見ても、織田が視聴者を獲得していることがわかる。

「『シッコウ!!』が放送されているのは、昨年秋に復活したテレビ朝日系列の火曜21時枠。これまで4作品が放送され、視聴率トップは復活初作だった沢口靖子主演『科捜研の女2022』の平均9.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)だった。

その後は若い視聴者向けの作品を連発したが、吉高由里子の『星降る夜に』は平均7.0%、高畑充希・田中圭の『unknown』は平均6.2%と爆死。沢口や織田のような中高年層に認知度が高い俳優しか数字が取れていません」(同)

こうした傾向から、織田は水谷豊や古谷一行と同じ領域に足を踏み入れたのだ。

「はっきり言って、織田裕二のヒット作は『踊る大捜査線』シリーズ以降ない。定期的にドラマや映画に出ているが、どれもコケ続けている。いわば織田は、過去の名声を引きずっているだけ。

ずっとヒット曲を出していないのに、過去の名曲で『NHK紅白歌合戦』や大型音楽特番に呼ばれる歌手と同じ。しかし、55歳という年齢を踏まえれば、こうした生存戦略は極めて合理的だと言えるだろう」(同)

2003年に公開された映画『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は、興行収入173.5億円で実写邦画で第1位に輝いた。あれから20年経っているというのに、織田の人気は凄まじいものがある。

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