鈴木亮平　 （C）まいじつ　

放送中のドラマ『VIVANT』が何かと話題のTBS日曜劇場だが、秋から放送される新作ドラマに地雷臭が漂っている。

10月からスタートするのは、廃部寸前の県立高校弱小野球部を舞台にしたドラマ『下克上球児』。菊地高弘の同名小説を原案にしたオリジナル作品で、元高校球児で顧問教師の主人公を鈴木亮平が務める。

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鈴木といえば、2年前に同枠で主演した『TOKYO MER～走る緊急救命室～』が劇場版が製作されるほどヒットするなど、実績は充分。だが、今回のドラマには全く期待できそうにない。

「鈴木は野球未経験で、発表にあたって『僕自身、野球は未経験なので目下練習中です！』とコメントしている。鈴木が役作りを完璧にこなす役者とはいえ、野球がテーマのドラマなのに未経験者を主演に据えるなんて、キャスティングありきで進んだことが見え見え。日本ドラマの悪しき習慣に他なりません」（芸能ライター）

作品や役に合った人間を起用するのではなく、初めから人気俳優の起用を軸にするとは、いきなり先が思いやられる。

だが、不安要素はこれだけに留まらない。

キャスティングありきにチープさ満載の設定…

「発表されているストーリーは、自身も高校球児ながら夢を諦めた教師が、部員たちを通じて共に成長するというヒューマンサクセスドラマ。どこかで見たことあるような既視感たっぷりの設定で、ベタな感動シーンが盛り込まれて、安っぽくなるのは想像に難くない。『小説を原案にしたオリジナル作』というのも、地雷作品の定番文句。原作を改変し、原作ファンが怒るような展開になるのが今から分かる」（同・ライター）

そもそもこの企画、流行に乗っかるという安易な発想から始まったのではないかと予想されている。

「WBC優勝以降、プロ野球も含めた野球人気そのものが高まっているのを見て、『勢いに乗って野球ドラマを作ろう』という便乗魂があったのでは。ドラマ制作班は野球がテーマの小説を探し、ドラマ化できそうなものを選んだのでしょう。鈴木は以前から大谷翔平に顔が似ていることで有名でしたから、この点も『ユニフォーム姿が大谷にしか見えない』と話題になると目論んでいるのでしょう」（同）

今から先が思いやられるが、放送後の評価やいかに。