映画『バービー』アジア圏で賛否真っ二つ! 日本&韓国VS中国の構図に

(C)My Ocean Production / Shutterstock 

アメリカで7月21日に公開され、大ヒット中の映画『バービー』が、日本や韓国で大爆死している。

配給会社ワーナー・ブラザースの発表によると、8月13日までの全世界累計興行収入は12億ドル(約1728億円)を達成。この数字は、日本でも話題を呼んだ映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の14億ドルに迫る数字だ。

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内容は、バービーがボーイフレンドのケンとともに、人間の世界へと旅に出るお話。家父長制的社会における女性の地位や、自分らしく生きるといったテーマが描かれており、アメリカやフランスなどで大ウケしている。

日本では8月11日に満を持して公開。しかしながら、綾瀬はるか主演の映画『リボルバー・リリー』に次いで、初登場8位と辛酸を嘗める結果となってしまった。

大コケした原因は〝バービーが日本で浸透していないから〟という理由だけだろうか。

「公開前、海外のネットユーザーたちが、アメリカで『バービー』と同時公開された映画『オッペンハイマー』にまつわる原爆やキノコ雲をバービーのキャラクターと組み合わせたファンアートを多数投稿。それに『バービー』公式アカウントがハートの絵文字などで好意的に反応を示したんです。

『オッペンハイマー』は、世界初の原子爆弾を開発した〝原爆の父〟として知られる理論物理学者。原爆が投下された8月6日、9日を前に、このような投稿が相次いだこと、その投稿へ公式アカウントが好意的に反応していたことで、日本中から批判が殺到しました。その後、ワーナー・ブラザース・ジャパンと米ワーナー・ブラザースは謝罪しています」(エンタメライター)

韓国でも大コケ、でも中国では大成功

このような騒動が起きて、『バービー』を避けたという人も少なくないだろう。

だが実は、大コケしているのはこうした問題を起こした日本だけでなく、韓国でもあまりいい成績が残せていない。一体、なぜ韓国でもコケているのだろうか。

「ある専門家によると、韓国ではフェミニスト的ユーモアで女性を描いた作品がいまもタブー視されているとのことで、特に女性はフェミニストというレッテルを貼られることを恐れて鑑賞を避けているといいます」(同・ライター)

黒人女性を主人公に起用した実写映画『リトル・マーメイド』が、アメリカでヒットして中国で爆死したことが記憶に新しいが、まさにこれと同じような現象になっている。

ただ、『バービー』は中国ではヒットしているようなので、「アジアでは~」と一括りにも言えないようだ。

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