シャンクスの父は人間狩りの王?『ONE PIECE』ゴッドバレー事件の真相がついに判明か

シャンクスの父は人間狩りの王?『ONE PIECE』ゴッドバレー事件の真相がついに判明か

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』のゴッドバレー事件といえば、海軍の伝説・ガープや“海賊王”ゴール・D・ロジャーなどが一堂に会したと言われている作中最大のミステリー。10月16日発売の『週刊少年ジャンプ』46号に掲載された最新話では、ついにその事件の真相に迫るような過去編が幕を開けた。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

未来島エッグヘッドに“五老星”ジェイガルシア・サターン聖が襲来し、麦わらの一味とDr.ベガパンクは大ピンチに陥っている。第1095話「死んだ方がいい世界」ではジュエリー・ボニーがサターン聖に捕まった後、彼女の父親であるバーソロミュー・くまの過去編へ突入した。

くまは47年前、南の海「ソルベ王国」で誕生。その直後、「バッカニア族」という希少種族であることを理由に、父母とともに天竜人の奴隷とされてしまう。

そしてその9年後、場面転換によって舞台は西の海「ゴッドバレー」へ。天竜人たちはスポーツとして、先住民や奴隷を狩る“人間狩り”のイベントを開催しようとしていた。そこにはくまの他、「神の騎士団」フィガーランド・ガーリング聖や奴隷だったエンポリオ・イワンコフなどの姿もあった──。

今回注目すべきは、ゴッドバレーで始まった人間狩りが38年前の出来事と記されていることだろう。これは作中で間接的に語られてきた「ゴッドバレー事件」と、まったく同じ時系列だ。

あらためておさらいすると、「ゴッドバレー事件」は当時最強と言われていた「ロックス海賊団」を中心として巻き起こった出来事。海軍中将のガープと「ロジャー海賊団」が力を合わせ、天竜人とその奴隷たちを守るために戦ったとされている。

なぜ敵であるはずのガープとロジャーが結託することになったのか、そして「ロックス海賊団」はどんな海賊だったのか…。そんな謎に満ちたエピソードの詳細が、ようやく明かされるのかもしれない。

フィガーランド聖が“王者”と呼ばれたワケ

さらにゴッドバレーの過去編では、シャンクスに関わる描写にも期待できる。というのも劇場版アニメ『ONE PIECE FILM RED』の入場特典冊子『-巻四十億“RED”-』によると、「ゴッドバレー事件」が起きた際、当時赤ん坊だったシャンクスが宝箱に紛れ込む形で「ロジャー海賊団」に拾われたという。

そして今回登場したフィガーランド・ガーリング聖は、シャンクスと深い関わりがあると予想されている人物だ。「ONE PIECE FILM RED」では、五老星の発言によって、シャンクスがフィガーランド家の血筋であることが示されていた。

その後、本編に登場したガーリング聖と名前が一致していたこともあり、読者のあいだでは「ガーリング聖はシャンクスの父親」とも目されている。

ただ、ガーリング聖は聖人であるシャンクスとは真逆の人間性を感じさせるキャラクター。人間狩りに抗議したゴッドバレーの国王を容赦なく斬り捨てており、イベントにも積極的な姿勢を見せている。

過去にはガーリング聖について、「かつてゴッドバレーという土地で活躍した“王者”」という説明があったが、これは人間狩りのチャンピオンを指す不名誉な称号だったのかもしれない。

もしこの説が真実であれば、シャンクスの父親は虐殺の王ということになるが…。とにもかくにも、「ゴッドバレー事件」の真相が気になるところだ。

文=Tら
写真=まいじつエンタ