『ONE PIECE』ついにロックス海賊団が登場! 金獅子のシキにアマゾン・リリー元女帝、キャプテン・…

『ONE PIECE』ついにロックス海賊団が登場! 金獅子のシキにアマゾン・リリー元女帝、キャプテン・ジョンの姿も…

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

『ONE PIECE』の「ロックス海賊団」といえば、若き日のカイドウやビッグ・マム、白ひげといった豪華メンバーが在籍していたという伝説の海賊団。しかし今までは人づての噂話ばかりで、実際にその活躍が描かれることはなかった。

10月30日発売の『週刊少年ジャンプ』48号に掲載された第1096話「くまちー」では、そんなロックス海賊団の面子がついにお披露目。意外なメンバーが含まれていたこともあり、ネット上で大きな話題を呼んでいる。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

ここ数週にわたって描かれてきた、バーソロミュー・くまの過去編。元々、くまは天竜人の奴隷として育ち、38年前にゴッドバレーで行われた「人間狩り」イベントに、獲物役として参加する羽目となった。

第1096話「くまちー」では、この「人間狩り」に「ロックス海賊団」と「ロジャー海賊団」が乱入する一方、天竜人側の援軍としてガープも参戦。イベントの賞品である悪魔の実をめぐって戦いが繰り広げられるなか、くまは「ニキュニキュの実」を手にして、自由の身を手に入れるのだった──。

今回とくに注目すべきは、当時の「ロックス海賊団」のメンバーがはっきりと描かれていたこと。若き日のカイドウとビッグ・マム、“白ひげ”ことエドワード・ニューゲートの姿があり、かつての彼らの関係性が窺えるエピソードとなっている。

さらに劇場版『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』に登場した敵キャラクター・金獅子のシキが、ついにはっきりとその存在を描かれていることも衝撃的。また、女ヶ島編で登場した“ニョン婆”ことアマゾン・リリー先々々代皇帝・グロリオーサが「ロックス海賊団」の一員だったことまで判明した。

「ロックス海賊団」の面々は今やゾンビに…?

今回描かれた「ロックス海賊団」の面子には、キャプテン・ジョンの姿もあった。彼は作中で度々名前が挙がっていたキャラクターであり、何かと本編に絡んできている。

たとえば空島編の第233話では、道化のバギーがキャプテン・ジョンの財宝を探して洞窟探検を行うシーンが。また、スリラーバーク編では、ゲッコー・モリアが操る“将軍ゾンビ”の一角として、キャプテン・ジョンと呼ばれるゾンビが登場している。

ゾンビとしての姿は長髪で、つねに酒瓶に口をつけている酒乱の剣士だったが、今回の「ロックス海賊団」に混ざっているのはまさに同じ見た目の人物。やはり、モリアが操っていたのは、キャプテン・ジョン本人の死体だったようだ。

ちなみに今回のエピソードでは、キャプテン・ジョンの他にも将軍ゾンビと似ているキャラクターが登場していた。手甲につけた鉤爪を使う人物や、特徴的な長い髭の剣士などだ。読者のあいだでは、その正体が王直や銀斧ではないかと予想されている。

そこから発展して、ゾンビたちがいたスリラーバークが、ゴッドバレーの変わり果てた姿だという説も挙がっている模様。スリラーバークは移動する島であり、元々は西の海からやってきたことが明かされていた。そして、ゴッドバレーがあったのも西の海なので、将軍ゾンビの存在を抜きにしても整合性が付く仮説だ。

「ロックス海賊団」の面々はゴッドバレー事件でどんな行動をとり、その後どのような運命を辿ったのか…。今回その手掛かりが大量に描かれたものの、いまだ謎の全貌は明らかになっていない。さらなる過去編が投下されることを期待するしかないだろう。

文=Tら
写真=まいじつエンタ