レコード大賞は役割を終えた? 3年前の『オトナブルー』選出、YOASOBI『アイドル』未選出に疑問

画/彩賀ゆう

画/彩賀ゆう 

年末恒例の『輝く!日本レコード大賞』が12月30日に開催される。大賞の発表に先駆けて、優秀作品賞が発表されたが、そのラインナップが物議を醸している。

今年で第65回目となる「日本レコード大賞」は、該当年にリリースされたシングルを対象に優秀な楽曲を決めていく音楽賞。優秀作品賞には新しい学校のリーダーズの『オトナブルー』、Adoの『唱』、NewJeansの『Ditto』、JO1の『Trigger』など全10曲が選ばれた。

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他にも作曲賞として『アイドル』が大ヒットしたYOASOBIのコンポーザー・Ayase、作詩賞にMY FIRST STORYのボーカル・Hiroが『I’m a mess』で選ばれている。

「今年イチのヒットと言っていいYOASOBIの『アイドル』が優秀作品賞に選ばれなかったことが物議を醸しています。『アイドル』はアニメ『【推しの子】』(TOKYO MX ほか)の主題歌。ストリーミングで日本史上最速となる5週で1億回再生を突破。YouTubeでも35日で1億回再生を達成し、Billboard JAPAN総合ソング・チャート『JAPAN Hot 100』で、7週連続で総合1位に輝いています」(芸能ライター)

『オトナブルー』選出の背景

また、3年前にリリースされた『オトナブルー』が優秀作品賞に選ばれたことも話題になっている。

「『オトナブルー』は2020年に発表されましたが、今年4月リリースのEP『一時帰国』にも収録されています。この曲が今年注目を集めたキッカケは完全にTikTokで、TikTok上半期トレンド大賞2023大賞にも選出されました。レコード大賞の審査基準には〝大衆の強い支持を得た上、その年度を強く反映・代表したと認められた作品〟も含まれているため、優秀作品賞に選ばれたのでしょう」(同・ライター)

レコード大賞は、レコード会社の政治的な動きが公となり、すっかり権威を失ったといわれている。大賞を獲ったとしてアーティストは嬉しいのだろうか。

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