月9『君が心をくれたから』第2話で視聴率激減…月10『春になったら』に完敗も“戦略の違い”が浮き彫りに

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かつてのフジテレビ月9ドラマは『あすなろ白書』や『ロングバケーション』など、後世に残る高視聴率ドラマを連発していた。しかし、現在放送中の月9『君が心をくれたから』は第2話目にして、視聴率が下がっている。

ドラマは、主人公の逢原雨(永野芽郁)が、重傷を負った朝野太陽(山田裕貴)の命と引き換えに、自分の五感を差し出して過酷な宿命に立ち向かうファンタジーラブストーリー。パティシエを目指していた雨だが、15日に放送された第2話では味覚を失ってしまう。

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たったひとりで厳しい運命に立ち向かう雨だが、夢を諦めそうになっている太陽を叱咤激励していた。健気な雨に同情が集まるかと思いきや、視聴者からは《正直つづきが気にならないので脱落するかも》《キャラ設定に無理があって、最初3分で脱落しました》などと厳しい意見が寄せられている。

カンテレドラマの盛り上がりが凄い!

「『君が心をくれたから』の世帯平均視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。第2話5.8%で、1.4ポイント減少しています。前期の『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』は初回7.8%、第2話5.5%。その前の『真夏のシンデレラ』は初回6.9%、第2話5.4%で、ほぼ同じ推移です」(ドラマライター)

月9枠よりも、関西テレビが制作している月10ドラマのほうが盛り上がっている。ここ最近の月10は草彅剛の『罠の戦争』や長澤まさみの『エルピス-希望、あるいは災い-』などが放送されてきた。

「今期の月10は奈緒と『とんねるず』木梨憲武のW主演ドラマ『春になったら』が放送されています。15日スタートで、まだ第1話しか放送されていませんが、奈緒と木梨の親子演技が大好評で、早くも良作だと評判を呼んでいます。『春になったら』初回の視聴率は7.2%。放送が遅いにもかかわらず、月9に勝利したのです」(同・ライター)

しかし、昨今は世帯視聴率よりも、コア視聴率や見逃し配信の再生回数が重視されている。

「『君が心をくれたから』初回の見逃し配信が310万回再生されており、ドラマのTikTokもたまにバズる。現在は、世帯視聴率が悪いからといって、作品の評価に直結するわけでもない。TVerのお気に入り登録者数は『君が心をくれたから』が78.6万人、『春になったら』が41.8万人です。『君が心をくれたから』は放送が1週早いので、当然かもしれませんが、『君が心をくれたから』はネット・若者向けに制作されたことが伺えます」(同)

月9と月10では戦い方が違うようだ。

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