宇多田ヒカル特集の“ノンバイナリー”ゴリ押しが物議!「差別的な気がする」

宇多田ヒカル 

宇多田ヒカル (C)まいじつ

4月10日放送の『関ジャム∞完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、シンガーソングライターの宇多田ヒカルを特集。その内容がネット上で物議を醸しているようだ。

この日は「私たちの宇多田ヒカル論」と題し、プロが絶賛する3枚のアルバムを紹介することに。シンガーソングライターの佐藤千亜妃、『Awesome City Club』のボーカル・PORIN、DJのYANATAKEらがゲストとして出演し、それぞれ独自の宇多田ヒカル論を展開していった。

視聴者から意見が集まったのは、『Fantome』に収録されている『ともだち with 小袋成彬』の紹介コーナー。YANATAKEは「ともだち」が、同性への思いを綴った楽曲と前置きして、「先日、自身が『ノンバイナリー』であることをカミングアウトしたことも話題になりましたが、何年も前から彼女は曲中に、こうしたメッセージを込めていました」とコメントする。

さらに、海外では当たり前のようにアーティストが多様性やジェンダーについて話していることに触れ、日本のトップアーティストが発信していることに意味があると絶賛。その他にも「宇多田ヒカルが表現する多様性」として、「ともだち」を掘り下げていくのだった。

「ノンバイナリー」押しに違和感? 二極化する反応

あきらかに長尺だったことや、本来〝性自認が男性にも女性にも当てはまらない〟ことを指す「ノンバイナリー」を〝男性にも女性にも当てはめようとしない考え方〟とテロップで説明したためか、ネット上では、

《めっちゃノンバイナリーのこと言ってるけど、そんなに掘り下げる必要あるか? いいことかもしれんけど言い過ぎかも…》
《うーんちょっとモヤるなぁ。宇多田ヒカルに多様性感じるのは共感できるけど、ノンバイナリーだからってのは関係なくない?》
《宇多田ヒカルの歌を「ノンバイナリーの歌」みたいにしてしまうのは差別的な気がしてくる》
《やけに宇多田ヒカルがノンバイナリーなのを強調して「多様性の女神」みたいにしようとしてるのが違和感しかなくて困る》
《ノンバイナリー連呼に引いてる。その視点、宇多田の楽曲の魅力語る場合にいる? それこそ先入観の植え付けじゃない?》
《昔からそんなことは宇多田ヒカルにとって取るに足らないことだったと思ってるよ。今さら強調すべきことでもないよ》
《宇多田特集は良かったけど、ノンバイナリーの点だけは本当に下品極まりなかったなぁ…。「それを踏まえるとまた違った視点で…」これこそ正にジェンダーバイアスそのものじゃん》

などの批判が殺到。しかし、その一方で、

《宇多田特集ずっとしてほしかったからよかった。DJの方もノンバイナリーを初めとした多様性の視点を語ってくれてありがたい》
《関ジャム見てて知らない単語出てきた。宇多田さんからも発信されてたの知らなかった》
《宇多田ヒカル特集見ててノンバイナリー調べてみたけど、興味深い内容》
《自分の中で非常に腑に落ちたというか。アルバムちゃんと聴こうと思った次第》
《関ジャムの宇多田ヒカル特集で知ったけどノンバイナリーって言葉があるのか。今までで一番しっくりくるわ》
《宇多田特集でノンバイナリーって単語知って、私もそれに近いのかなという気持ち。男ではないと思ってるけど、横にいる女の子と同じ性別であるってことにはずっと違和感があったな》

といった好意的な感想も多く寄せられていた。

現代において多様性を認めることは、当たり前になりつつある。「ノンバイナリーだから何?」という意見が出てくるのは、そうした当たり前の認識として浸透しつつあるからかもしれない。

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