『unknown』吸血鬼設定が意味するものとは?『おっさんずラブ』との共通点

高畑充希 

高畑充希 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

4月18日から放送がスタートした、高畑充希×田中圭のW主演ドラマ『unknown』(テレビ朝日系)。同局で放送された大ヒットドラマ『おっさんずラブ』の制作陣が再集結との触れ込みだったが、本当にコンセプトが『おっさんずラブ』と同じだったようだ。

ヒロインの闇原こころ(高畑)は実は吸血鬼。そのことを内緒で恋人の朝田虎松(田中)と交際しているが、ある日ついにカミングアウト。受け入れてくれた朝田と結婚することになるのだが、実は朝田も〝とある秘密〟を抱えていて…というストーリー。

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「第1話は、恋愛要素に加えて、サスペンス要素もありました。それに加えて、こころの吸血鬼設定。一部では《普通に警官と雑誌記者の恋愛物語でいいじゃん》《吸血鬼要素いらない!》なんて声もあがっています」(芸能記者)

『おっさんずラブ』の爆死リベンジなるか

しかし、吸血鬼設定は、どう考えてもこのドラマの一番のキーポイントだ。

「吸血鬼と聞くと、ファンタジーすぎてギョッとしますが、作中での吸血鬼設定は、ニンニクが嫌い、通販で取り寄せた紙パックに入った血の飲料を飲む、日光が少し苦手、結構な怪力といったくらい。〝人を襲う衝動に駆られる〟とか、そういう昔ながらのドラキュラ設定はありません。吸血鬼を〝ちょっと人とは違う個性〟くらいに扱っています。つまり吸血鬼という設定は別にファンタジーではなく、現実世界にある様々な個性の暗喩でしかない」(同・記者)

このことから見えていることは、『おっさんずラブ』と同じコンセプトだ。

「つまりこのドラマは、人とは違うことにコンプレックスを持つ女性と男性が、お互いのことを理解して愛を育んでいく〝多様性〟押し出し系のドラマ。男性同士の恋愛を描いた『おっさんずラブ』と方向性が一致しますね。同じスタッフで制作というのも納得です。『おっさんずラブ』はシーズン2がつまらなすぎなうえ、方向性もブレブレで爆死。コンテンツを潰す結果になったので、今作でリベンジできるか見どころです」(同)

この先、ドラマはどのように展開していくのだろうか。

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