お笑い芸人たちの時代遅れなルール!『千鳥』炎上でまた明るみに

千鳥 

千鳥 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

お笑いコンビ『千鳥』が、ファッションブランドの商品を馬鹿にして、価値を著しく下げた問題が世間を賑わせている。その中で、お笑い芸人とそのファンによる特異な関係性が、また明るみになったようだ。

5月4日放送のテレビ朝日系バラエティー『テレビ千鳥』で、千鳥の2人は人気セレクトショップを訪れた。

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そこで大悟が、パンツのフロント部分の上から下までファスナーがついた個性的なデニムを着用すると、「正面チャック2枚ち○ぽ出し変質者やん」と揶揄。番組側も面白おかしくこのシーンを編集し、ネット上で拡散される事態となった。

これにブランドのデザイナーが、SNSで《何年もの時間を費やし、社内スタッフ、営業やPR、そして何より工場などの方々の協力を得てブランドのシグネイチャーアイテムへと育ててきたデニムジーンズが、テレビ番組でこのような扱い方をされた事が残念で仕方ない》
《創設から20年、妥協することなく少しずつ築き上げてきたブランドイメージを、自分達の笑いの為に一瞬にして踏み躙られた事が本当に悔しい。これからも店頭でこの商品を売っていくスタッフの気持ち、何よりこの商品を買ってくれたお客様の気持ちを考えると本当に心が痛い》

と辛い胸の内を明かした。

しかし、千鳥ファンたちは、なんとデザイナーを攻撃。《千鳥にイジってもらったんだからいいだろ》《じゃあまともな商品作れよ》《笑いで返せ》などと中傷したのだ。

お笑いファンダムの恐ろしさ

「お笑い芸人と、その信者たちは、〝クレーマーのせいで芸人がかわいそう〟〝笑いになればOK〟〝お笑いにマジギレするやつは寒い〟というスタンスで、こうした逆ギレ攻撃を以前から続けてきています。『スッキリ』(日本テレビ系)での『オードリー』春日俊彰のペンギン虐待事件も、結局はこうした風潮が原因」(芸能記者)

いったいなぜ、芸人界ではこのような昭和的なパワハラ慣習が蔓延しているのか。

「〝素人がお笑いを語るな〟という風潮を作り出したのが『ダウンタウン』松本人志。これに芸人とお笑いファンがこぞって乗っかり、いつしか日本では、芸人以外が芸人を評価しづらくなりました。

しかしこれはつまり、サッカーしたことないなら戦術を批判するな、演技したことないなら俳優に文句を言うな、作曲したことないなら全曲褒めろ、絵が描けないならアニメの作画に文句を言うな、料理が作れないなら不味いと言うな、と言っているようなもの。

こんな横暴、通用するはずないのに、芸人はそれが通用すると勘違い。信者のお笑いオタクもそれに乗っかって、芸人のボケに対する批判を封殺。明らかに異常な光景です」(同・記者)

日本でどんな迷惑行為をしても怒られないのは、〝お笑い芸人様〟だけだ。

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