伊藤沙莉の代表作に? 『シッコウ!!』既視感だらけの設定が逆に大好評

伊藤沙莉 

伊藤沙莉 画/彩賀ゆう  (C)まいじつ 

伊藤沙莉の主演ドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官』(テレビ朝日系)が好調だ。執行官という堅い職業を親しみやすく描き、老若男女問わず支持されている。

「執行官」とは、裁判で出された結論が実現されない場合に、それを強制的に執行する裁判所職員のこと。第1話で主人公の吉野ひかり(伊藤)は、ひょんなことから執行官・小原樹(織田裕二)と出会い、動産差し押さえの執行に巻き込まれた。

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迎えた第2話では、吉野が執行補助者として小原とバディを組むことに。犬が苦手な小原を守る〝犬担当の執行補助者〟となり、初めての案件へと向かうのだが、その執行相手がなかなか厄介な人物だった。

今回の執行相手は、人気動画配信者の〝ハット〟こと轟木羽人(細田善彦)。元相方の山田史嗣(内野謙太)から動産執行が申し立てられており、小原たちはさっそく差し押さえの執行手続きを開始する。

だが轟木は悪びれるどころか、差し押さえの様子を生配信し、さらには「債務分を全額支払うから23時55分にあらためて来い」と無茶苦茶な要求を突きつけるのだった―。

『シッコウ!!』が好調の要因は?

「第1話の平均世帯視聴率が9.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で、第2話は8.7%。連ドラは大体1話に最高視聴率を記録することが多いので、この下げ幅は想定の範囲内でしょう。

同枠で4月期に放送されていた『unknown』は最高が初回の7.6%、第2話で6.1%、最低は第5話の5.2%だったことを考えると、『シッコウ!!』がいかに注目されているかわかります。

好調の要因は、伊藤と織田の凸凹コンビがいい味を出しているからかもしれません。伊藤演じる吉野は〝正義を振り回す系〟主人公で、今どき珍しいくらいお人好しな性格。かたや織田が演じる小原は、毅然とした態度で執行官としての仕事をこなしていきます。

既視感のある設定であることは間違いないですが、テレビでドラマを観るような年齢層にはお決まりの型があったほうが視聴を続けやすいのでしょう」(ドラマライター)

テレビ朝日は人気を維持し続ける長寿ドラマが多い。『シッコウ!!』も長きにわたって愛される作品になれるだろうか。

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