新ドラマ『ばらかもん』原作を大改悪? 標準語を話す“五島っ子”にモヤッ

宮崎莉里沙

宮崎莉里沙 画/彩賀ゆう

俳優の杉野遥亮が主演を務める新ドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系)第1話が7月12日に放送された。

物語の根幹に関わる〝重要なある点〟が変更されており、原作・アニメファンから不満が噴出している。

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同作は、長崎・五島列島が舞台。都会育ちの青年書道家・半田清舟(杉野)が、島民たちとの交流を通じ、書道家としてまた人間として成長していく様子を描いたハートフルコメディー。

『ばらかもん』とは、五島列島の方言で「元気者」を指す。

新進気鋭の書道家としてもてはやされてきた清舟。ある受賞作品が、書道界の重鎮・八神龍之介(田中泯)に「実につまらない字だ」と批判されたことに激高して、トラブルに発展。

人間性を養うため、清舟のマネージャーは五島での暮らしを勧める。

やっとの思いで五島・七ツ岳郷に到着した清舟は、郷長の木戸裕次郎(『ずん』飯尾和樹)に古びた一軒家へと案内されるが、誰も住んでいないはずなのに、室内には人の気配が…。

そこにいたのは、近所に住む小学生・琴石なる(宮崎莉里沙)で、どうやらこの家を基地にして遊んでいたようだ。

驚く清舟に対し、なるは「アハハ! 見つかった」「兄ちゃん、イケメンだな。芸能人か? 俳優? アイドル?」と無邪気に質問。

清舟に家からつまみ出されても「開けろよ! なるたちの基地だぞ!」と抗議するのだった。

五島生まれ五島育ちのなるが標準語を話す!?

「物語の展開は原作・アニメとほぼ一緒ですが、致命的に異なる点があります。それは、〝なるが標準語を喋る〟ということです。

なるは、五島生まれ、五島育ちの生粋の五島っ子。もちろんゴリゴリに五島弁を使います。

アニメでは、当時9歳だった神奈川県出身の子役・原涼子さんが、ネイティブスピーカーさながらの五島弁を披露し、視聴者の度肝を抜きました。

ドラマ版を演じる莉里沙さんは現在7歳。もちろん莉里沙さんに非はありませんが、方言指導は難しいとはいえ、なるが五島弁を喋るのはこの作品の世界観の根幹に関わる必須事項であるため、なんとか対応してほしかったですね」(芸能ライター)

五島弁といえば、前期放送の朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK)でも頻繁に用いられていたことが記憶に新しい。

ファンとしてはモヤッとするが、かといって第2話から突然、なるが五島弁を喋るのも不自然だろう…。

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