ジブリ『君たちはどう生きるか』はトラウマ映画!「気持ち悪い」の感想が並ぶ理由

宮崎駿 

宮崎駿 (C)Denis Makarenko / Shutterstock

7月14日に公開された宮崎駿監督の10年ぶり長編映画『君たちはどう生きるか』が、公開から4日間で観客動員135万人、興行収入21.4億円を突破。最終興収316.8億円の『千と千尋の神隠し』の初動を超えるスタートを切ったことがわかった。

「内容に関しては賛否が真っ二つに割れているが、どちら派にも共通していることは『怖くて気持ち悪い』ということだ」(映画ライター)

同作は鈴木敏夫プロデューサーの策略により、ほとんどプロモーションされなかった。わかっているのは、ラフ画のようなポスタービジュアルと作品のタイトルだけだったが、見事にその作戦は成功したようだ。

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「ただ内容に関しては本当に賛否両論。放映が終わった後の劇場では、観客が『どういうこと?』などとドヨめきながら会場を後にしている。そもそもこの作品、試写会の時に宮崎監督自身が『私自身、わけわからないところがあった』と話していたように、一度見ただけではサッパリわからないのは、しょうがないこと。ネタバレ防止のためにパンフレットの発売も公開からしばらく経過した後なので、公式の解説も全くない状態」(同・ライター)

そのため、様々な考察が繰り広げられているが、大手検索エンジンで『君たちはどう生きるか』と検索すると、「気持ち悪い」というサジェストが出てくる状況だ。

120億円の『風立ちぬ』を下回る可能性も…

「ネタバレになるので詳しいことは言えないが、実際に宮崎監督作品史上〝一番気持ち悪い作品〟であることは事実。鑑賞者から『面白いとか面白くない以前に意味不明だし気持ち悪い』『今まで観た映画の中でも指折りのグロトラウマ映画』『お子様達に適度なトラウマを産みそうな表現が多くて良かった』といった感想が寄せられている」(同)

最終的な興行収入はどうなるだろうか。

「『千と千尋の神隠し』のように口コミやリピーターで客足が爆増する作品でもないので、興行収入に関しては100億円超えるかどうか程度で落ち着きそう。120億円の『風立ちぬ』、155億円の『崖の上のポニョ』あたりを超えられたら万々歳だろう。

しかし、それはあくまでこのままなら…という話で、他のアニメ映画のように入場特典商法をすれば飛躍的に伸びることもある。興行収入をかなり気にする宮崎監督だが、そこら辺の邪道な商売を許すのかどうかかカギになる」(同)

グッズや予告映像解禁で、一気に盛り上がってほしいところだ。

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