劇場版『ガンダムSEED』声優変更はなぜ起きた? 長年囁かれる不仲説の真相

劇場版『ガンダムSEED』声優変更はなぜ起きた? 長年囁かれる不仲説の真相

劇場版『ガンダムSEED』声優変更はなぜ起きた? 長年囁かれる不仲説の真相 (C)PIXTA

『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの最新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の制作が発表されたが、ファンのあいだではメインキャストの変更をめぐって憶測が飛び交った。その背景として、放送当時から囁かれていた“不仲説”があらためて注目を浴びている。

カガリ役・進藤尚美だけがキャスト変更

同作は2002年に放送された「ガンダムSEED」、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に続く完全新作。公開予定日は2024年1月26日で、キャラクター設定画やキャスト情報なども公開された。

キラ役の保志総一郎、アスラン・ザラ役の石田彰など、メインキャストはほとんどが前作から変わっていないの。しかし、カガリ・ユラ・アスハ役の声優だけが変更されることに。もともとカガリを演じていた進藤尚美に代わって、森なな子がキャスティングされている。

公式SNSアカウントの声明によると、キャスト変更の理由は《弊社と関係者各位で話し合いを重ねました結果》とのこと。しかし、ほとんど何の情報も明かされていないため、むしろファンたちの不信感を煽る結果となってしまった。

「そもそも進藤はTVアニメの放送終了後も、21年にわたってゲーム版などでカガリ役を務めてきた功労者。昨年稼働したアーケードゲーム『機動戦士ガンダム アーセナルベース』でも、カガリ役を演じていました。

なぜ突如降板を決めたのか、部外者には知る由もありませんが、本人の強い意思があったのかもしれませんね。というのも進藤は放送当時から、監督・脚本家夫妻との不仲がウワサされていたからです。

ファンのあいだでは有名な話ですが、進藤が作品について厳しい意見を言ったことがきっかけで、ストーリー後半でカガリの出番が極端に少なくなったという説もあります」(アニメライター)

ほかにもあった声優陣と制作サイドの不仲説

また同作に関しては進藤だけでなく、ほかのメインキャスト陣も監督・脚本家夫妻との関係に溝があったとウワサされていた。

有名なのが、人気声優の鈴村健一と坂本真綾が結婚した時のエピソード。2人の関係が深まったのは、『ガンダムSEED DESTINY』での共演がきっかけだったと言われているが、監督の福田己津央氏には結婚披露宴への招待どころか、結婚報告すらなかったようだ。

結婚発表時、福田監督は自身のX(旧・ツイッター)にて2人の関係をまったく知らなかったと告白していた。

「これらの説は、あくまでファンたちの憶測。鈴村と坂本の結婚に関しては、ほかの業界人も披露宴に呼ばれたという話をしていないので、たんに身内で済ませただけかもしれません。

そのほかのウワサとしては、シーゲル・クライン役の秋元羊介が監督夫妻に冷遇されたという話もありました。脚本の内容について意見した結果、後のストーリーでシーゲルがセリフもないまま物語から退場する展開になったという説です。

同作に関しては、こうした人間関係のウワサが後を絶たなかったので、今回の進藤降板を聞いて『やっぱりか』と納得するファンも多い」(同)

もともとストーリー展開を問題視されたり、一度発表されていた劇場版が事実上の制作中止になったりと、「ガンダムSEED」は話題に事欠かない作品だった。今回の劇場版でも早速騒動を起こしたが、今後は何事もなく公開までこぎつけてほしいところだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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