橋本環奈×ジャニーズWEST重岡大毅の映画『禁じられた遊び』に賛否!「作品に罪はない」層がダンマリのダブルスタンダード

橋本環奈 

橋本環奈  (C)まいじつ 

『ジャニーズWEST』重岡大毅と橋本環奈がW主演するホラー映画『禁じられた遊び』が9月8日に公開を迎えた。

ホラー映画のレジェンド作品『リング』中田秀夫監督の最新作で、日本のみならず、世界58カ国でも公開が決定。しかし、時期が時期だけに、話題はもっぱら作品とは無関係な点に集中している。

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「公開日は、ジャニーズ事務所の会見が行われた翌日。タイミングの悪さから、一部では公開の是非まで槍玉に挙げられています。さらに、『海外は性犯罪に厳しい』というお馴染みのワードで、国外配給まで問題視されています」(映画ライター)

しかし今回の問題は、重岡自身が起こした不祥事ではない。百歩譲ってその主張を受け入れたとしても、その先には〝作品と個人は切り離すべき〟という議論があるだろう。

「一連の性加害問題で不思議なのは、普段『作品に罪はない』と叫ぶ層がダンマリなこと。これまで、歌手や俳優が薬物、性的暴行、傷害などを起こし、配役差し替えや放送・配信・販売中止、CD回収や広告撤去となったら、『作品に罪はないから封印するな』『過剰コンプラだ』と騒いでいた。

ましてや今回は、役者自身じゃなく所属事務所の、しかも現役じゃなく過去の社長が起こした不祥事。いつもの主張を封じて徹底的に糾弾するなんて、ダブルスタンダードの極みです。結局のところ〝ジャニーズ憎し〟でポジショントークする程度の信念だったんでしょう」(芸能ジャーナリスト)

『戦場のピアニスト』がいい例

そもそも、反対派が錦の御旗に掲げる〝海外は性犯罪に厳しい〟も、一律には言えない現実がある。

つい先日、米俳優のダニー・マスターソンが、20年前の暴行事件で懲役30年から終身刑の判決を言い渡された。

しかし、彼が出演した『ザ・ランチ』『イエスマン 〝YES〟は人生のパスワード』などは、Apple TV+やNetflixといった動画配信サービスで現在も配信されている。

映画監督では、フランスのロマン・ポランスキーが好例だ。

彼は1977年、13歳少女との淫行で起訴され、2017年は1975年当時18歳の女性を暴行していたことが発覚。しかし、彼が監督を務めた『戦場のピアニスト』は日本でも大ヒット。2019年に監督・脚本を務めた『オフィサー・アンド・スパイ』は、第76回ヴェネツィア国際映画祭でコンペティション部門銀獅子・審査員大賞を受賞するなど、作品が高く評価されている。

そもそも彼らが指すのはアメリカばかりで、世界には200カ国近い国がある。例えば中国は、アヘンで国が滅びかけた反省から薬物に厳しい。最高刑は死刑であり、彼らが「薬物くらいで差し替えするな」という役者・歌手など、とても表舞台には出られない。

「禁じられた遊び」に文句を垂れている人々は、一度問題の本質やキャンセルカルチャーそのものの在り方を見直すべきだろう。

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