『ONE PIECE』1094話“五老星”ジェイガルシア・サターン聖の正体判明!? 日本の妖怪が元ネタ…

『ONE PIECE』1094話“五老星”ジェイガルシア・サターン聖の正体判明!? 日本の妖怪が元ネタとして浮上

『ONE PIECE』106巻(尾田栄一郎/集英社)

10月10日発売の『週刊少年ジャンプ』45号に掲載された『ONE PIECE』第1094話『“五老星”科学防衛武神ジェイガルシア・サターン聖』では、これまで謎に包まれていた五老星の正体に迫るような描写が登場。彼らの能力のモチーフは「日本の妖怪」なのではないかという説が盛り上がっている。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

現在、未来島エッグヘッドでは、麦わらの一味とDr.ベガパンクが手を組み、世界政府の勢力と激しい戦闘を繰り広げている。エッグヘッドの下層に落下したジュエリー・ボニーを助けるため、ベガパンクは自ら戦場に降り立ち、人間兵器「パシフィスタ」の権限を取り戻すのだった。

これによって戦況が優勢となるかと思われたが、突如としてその場に異様な緊張感が走る。世界政府の最高権力者・五老星の1人であるジェイガルシア・サターン聖が、自らエッグヘッドに上陸したのだ。ルフィが黄猿と相打ちになり、戦力が薄くなった麦わらの一味の前に、新たな脅威が立ちふさがる──。

これまで描かれてきた五老星は、人間と変わらない姿をしていたが、魔法陣から登場したサターン聖は、蜘蛛を思わせる多脚のような見た目へと変貌。まるで化け物のような姿で、周囲を恐怖させていた。

マリージョアのパンゲア城にて、革命軍のサボと対峙した際にも、五老星は化け物めいたシルエットになっていたが、今回その詳細が明らかになった形だ。明らかに人知を超えているため、何らかの「悪魔の実」の力が絡んでいる可能性も高いだろう。

陰陽道の五行思想との繋がりも…?

サターン聖に関しては、いろいろと意味深な描写が見受けられる。まず彼がエッグヘッドに上陸した際には、地面に五芒星を思わせる星印の魔法陣が描かれていた。

五頂点の星印、いわゆる五芒星は、日本では古来より陰陽道の五行思想と結びつくものとして考えられてきた。五行思想とは簡単に言えば、物体には「木・火・土・金・水」の5つの属性があるという思想だが、五老星のメンバーたちはそれぞれこの属性と対応関係にあるのかもしれない。

そもそもサターンは「土星」を意味しており、他の4人もそれぞれ火星・水星・木星・金星との対応が見いだせる。

またサターン聖の見た目について、読者のあいだでは日本の有名な妖怪である「土蜘蛛」という説が上がっている。実際にサターン聖は多脚という特徴以外にも、頭部に反り返るような2本のツノが生えており、古くより文献で伝えられてきた土蜘蛛の姿にそっくりだ。ここでも「土」との対応が見られることは、やはり偶然ではないだろう。

すなわち残りの五老星は、サターン聖と同じように、「木・火・土・金・水」それぞれの要素を持った妖怪に変身するのではないだろうか。

あくまで仮説に過ぎないが、すでに『ONE PIECE』の物語は佳境に突入している。五老星の真実が明かされる日も、きっとそう遠くはないはずだ。

文=Tら
写真=まいじつエンタ