六角精児『相棒』降板は正解? “鑑識の米沢”よりもNHK旅番組に憧憬の眼差し

六角精児

六角精児  (C)まいじつ 

俳優の六角精児に「うらやまし過ぎる」「辞めて正解!」という、妙な賛辞が相次いでいる。

テレビ朝日の看板ドラマ『相棒』シリーズの〝鑑識の米沢〟といえば、彼の代名詞だ。同シリーズは、10月18日よりseason22が開始。初回放送の平均世帯視聴率12.5%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と高い人気ぶりを見せた。

「一応、season14で自主降板ということになっていますけれど、それ以降もゲストとして出てきます。今春に終わったseason21にも最終回前と最終回の2週連続で登場。名バイプレイヤーとして評価が高いです」(テレビ雑誌編集者)

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どうして「相棒」を降板したのかというと、前出のテレビ雑誌編集者は「『相棒』は通常ドラマの3カ月放送ではなく、来年3月中旬ぐらいまで続く。そのため大好きな鉄道旅ができない、大好きな酒もゆっくり飲めないことが不満だったようだ」と語っている。

『相棒』よりのびのびやれる鉄道旅

現在、不定期放送ながら自身の冠番組『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』(NHK)に出演中。もともとNHK BSプレミアムではじまったが、現在はNHK総合で放送されることもある。この秋は只見線(福島県)、宗谷本線(北海道)などが放送された。

「只見線は2011年、豪雨で鉄橋が流されたのです。ただ彼は只見線が好きで、鉄道復旧の際に訪れています。彼が率いる『六角精児バンド』のライブもおこなっています。宗谷本線は寂れた北海道の鉄道の現状を映し出していました。廃駅は鉄道ファンに物悲しい事態でしょう」(同)

番組内容から、彼が『相棒』を降りた理由も垣間見える。

「旅先では飲食店だけでなく、列車内でも酒をグビグビやります。しかも旅にからめて蔵元を訪ねて、また酒を飲む。もちろん行く先々の駅や列車にも詳しいし、その呑みっぷりは見ていて、妙に心がなごみます」(同)

当然ながら不況や物価高が続く世の中で、趣味も兼ねた彼の仕事は「うらやましい」の声が続出。

「どこもローカル線ですから、高級店で食べるわけでもない。いつも缶ビールを持って、人のいない駅舎やホームで解説をしてくれる。壇蜜さんのおだやかなナレーションもいい。『相棒』を降りたのは正解でしょう」(鉄道ライター)

殺人現場の鑑識よりも、鉄道旅のほうがいいに決まっている。

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