『キングオブコント』ファイナリストの解散が相次ぐ…この2年で3組が解散 優勝後にバイト生活へ戻るケースも

松本人志 (C)まいじつ

先日も開催されたキングオブコントといえば〝コント日本一〟を決める大会だが、優勝者が売れていなければ、決勝進出コンビでも解散が相次いでおり、相変わらず権威がない様子だ。

11月6日、お笑いコンビ『ゾフィー』が解散を発表した。コンビは2014年に結成し、3年後の17年に早くもキングオブコント決勝に進出。19年にも再び決勝進出するなど実力派として期待されていたが、10年と持たず分解した。

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キングオブコント芸人といえば、今年8月、11年大会で準優勝を果たした『2700』から〝有名だった方〟のツネが脱退するという事実上の解散に。昨年には、12~13年、15年と3度も決勝に進出した『うしろシティ』も解散している。

さらに遡れば、14年大会の決勝進出トリオ『リンゴスター』、14~15年と2年連続で決勝進出した『巨匠』も、大会後、数年で解散。『キングオブコメディ』『トップリード』といった面々も、相方の不祥事という事情ではあるものの解散しており、惨状が続いているのだ。

優勝者ですらもなかなか売れず…

「キングオブコントは優勝者もなかなか悲惨。『ジャルジャル』『どぶろっく』『ロバート』『かまいたち』辺りは元から売れてたし、『シソンヌ』は優勝に関係なく、何年も経ってから長谷川のツッコミが評価されて売れた。

メディア露出が増えるような恩恵はほぼなく、大会をきっかけに売れたのは『バイきんぐ』『コロコロチキチキペッパーズ』くらいだ」(お笑いマニア)

これを示すように、13年優勝の『かもめんたる』は、優勝後もバイト生活から抜け出せなかったことを公言している。

「槙尾ユウスケによると、優勝バブルがあったのは3カ月程度。その後は徐々に落ち着いていき、3年経った頃から営業の仕事も途絶え、アルバイトをしないと食べていけなかったとインタビューで振り返っています。その後、岩崎う大が劇作家にシフトし、槙尾がカレー屋の経営を始めたのも、お笑いの仕事がいかに少ないかを物語る事象でしょう」(同)

漫才日本一を決める『M-1グランプリ』は、優勝者が翌年のお笑い界を席巻し、決勝に出ただけで大ブレークするパターンが多い。コントと漫才、形式が違うだけで明暗が分かれるとは…。

今年のキングオブコントチャンピオン『サルゴリラ』はどうなるのだろうか。

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