伝説の『夕闇通り』も…今こそリメイクしてほしい「傑作ホラーゲーム」3選

伝説の『夕闇通り』も…今こそリメイクしてほしい「傑作ホラーゲーム」3選

伝説の『夕闇通り』も…今こそリメイクしてほしい「傑作ホラーゲーム」3選 (C)PIXTA

さまざまな新作ホラーゲームがリリースされている昨今のゲーム業界。中でも、ニンテンドースイッチ向けに発売された『ファミコン探偵倶楽部』シリーズなど、往年の名作がリメイクされることも増えてきた。そこで今回は、リメイクが待ち望まれる「傑作ホラーゲーム」の数々を振り返ってみよう。

おどろおどろしい名作ジャパニーズホラー

<その1>『SIREN』
『SIREN』は、2003年に発売された『PlayStation 2』用ホラーアクションゲーム。とある地方にある架空の村「羽生蛇村」を舞台に、土着的・民俗的な儀式をテーマにした恐ろしいストーリーが描かれる。

日本人にとってなじみ深い風景の中で、凄惨な出来事が次々と巻き起こるため、生々しい恐怖感を感じられるのが特徴。また、同作の敵キャラクター「屍人(しびと)」の不気味かつグロテスクなデザインに衝撃を受けたプレイヤーも多いはず。

2006年には続編となる『SIREN 2』、さらに2008年には「SIREN」をハリウッド映画風に再構成した『SIREN:New Translation』が発売。シリーズとして順風満帆な様子を見せていたが、その後は新作の発表がないまま現在に至っている。

リメイクにあたり懸念点があるとすれば、「SIREN」シリーズ生みの親とされる外山圭一郎氏がすでに「SCE」を退社し、独立していることだろうか。

<その2>『夕闇通り探検隊』
『夕闇通り探検隊』は、1999年に『スパイク』が発売した『PlayStation』用ホラーアドベンチャー。1996年発売の名作ホラーゲーム『トワイライトシンドローム』の後継作品という位置づけでリリースされた。

高度経済成長によって発展した街「陽見市」を駆け巡る数々の“噂”を、同じ中学に通う3人組が調査していくという物語だ。日常の裏に潜む不可思議な非日常や、中学生ならではの人間模様をリアルに描いており、プレイヤーは単なる心霊的な恐怖だけではなく、言いようのない切なさを体験できる。

しかし同作のソフトはかなり希少価値が高く、数万円というプレミア価格で取引されている状態。発売当時には話題にならなかったため、市場に出回っている数が極端に少なかったのだろう。後世になって口コミで高く評価されるようになったものの、実際にプレイできる人は限られている。

現状、「夕闇通り探検隊」はゲームアーカイブスでも配信されたことがなく、手に入れるためには高額で購入するしかない。傑作と名高い同作がリメイクされるとすれば、大きな話題を呼ぶことだろう。

ホラーゲーム界の元祖“逃げゲー”

<その3>『クロックタワー』
1995年に『スーパーファミコン』用に発売されたホラーアクションゲーム『クロックタワー』。同作は14歳の少女・ジェニファーを主人公に、恐ろしい殺人鬼が潜む屋敷からの脱出を描くアクションアドベンチャーだ。

「クロックタワー」最大の特徴は、何といっても主人公が非力であること。単なる14歳の少女でしかないジェニファーは、凶悪な殺人鬼・シザーマンに対抗する術を持たない。そのためシザーマンに見つかってしまえば、とにかく逃げ続けるしかないのだ。

プレイヤーは地形やギミックを利用しながら、シザーマンに見つからないように、あるいはシザーマンを振り切るためにジェニファーを操作していく。プレイ中には、まるでホラー映画を見ているかのような没入感を得られるだろう。

「クロックタワー」は今までさまざまな機種に向けて移植されているが、あくまでも移植版。現在の技術で作られたリメイクを望むファンにとっては、物足りないかもしれない。果たして純粋な「クロックタワー」のリメイク版が発売されることはあるのだろうか。

ここで挙げた3作品は、名作ホラーゲームのほんの一部でしかない。近年リメイクに力を入れている『バイオハザード』シリーズのように、業界全体でリメイクが盛り上がってくれることを願うばかりだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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