『ONE PIECE』海軍をおびやかす「あいつら」の正体とは…エッグヘッド編で期待される巨人族とサウロ…

『ONE PIECE』海軍をおびやかす「あいつら」の正体とは…エッグヘッド編で期待される巨人族とサウロの活躍

『ONE PIECE』107巻(尾田栄一郎/集英社)

1月29日発売の『週刊少年ジャンプ』9号に掲載された『ONE PIECE』第1105話『愚の骨頂』では、「未来島エッグヘッド編」がさらに白熱した展開に突入。以前、作者・尾田栄一郎が予告していた「ワンピース史上最も巨大な戦い」の開幕を予感する人も多いようだ。

※『ワンピース』最新話の内容に触れています

五老星の1人、ジェイガルシア・サターン聖の思惑によって「バスターコール」が発動され、大きな混乱に包まれるエッグヘッド。Dr.ベガパンクはエッグヘッドが破壊されると科学の進歩が大幅に遅れるとして、サターン聖と黄猿に思いとどまるよう語り掛けるのだが、2人は一切それに応える様子はない。

それどころかサターン聖は、ベガパンクが何かを隠そうとしているのではないかと憶測。そして昨日エッグヘッドから脱出したという船に追撃命令を出していることを明かし、ベガパンクに絶望を味わわせるのだった。

しかし今回のラストシーンでは、海軍の追手が脱出船の撃破に失敗したところも描かれている。どうやら何者かの邪魔が入り、海軍が逆に撃破されてしまったようだ。生き残った海兵たちは、「あいつら」がエッグヘッドに向かったことを黄猿に報告しようとしていたが、この勢力は一体何者なのかと考察が白熱している。

そこで候補に挙げられているのは、たとえばキャベンディッシュやバルトロメオなどを擁する「麦わら大船団」の面々。以前、「歴史に名を残す一大事件を引き起こす」と語られていたため、五老星が絡んだエッグヘッドでの戦いで歴史に名前を刻むことになるのではないか…と予想されている。

ただし、「麦わら大船団」が再結集した描写は今まで描かれておらず、ルフィのピンチに駆け付けようとする描写もとくになかった。ここで再登場を果たすとしたら、唐突な印象が拭えないだろう。

他方で有力視されているのは、革命軍の勢力だ。暴走したバーソロミュー・くまを保護するため、エッグヘッドまで追いかけてきたという展開は十分考えられる。世界政府の横暴を許さない組織なので、脱出船を助けたことにも説明がつく。

巨人族が物語のクライマックスに関わってくる?

その一方で「あいつら」の考察としてより鮮烈なのが“巨人族”の介入だと考える説だ。とくに海軍本部の元中将、ハグワール・D・サウロの名前を挙げる読者が相次いでいる。

サウロといえば、ロビンの故郷・オハラがバスターコールで焼き払われた際、青キジによって氷漬けにされたキャラクター。この過去編で死んだと思われていたが、「未来島エッグヘッド編」において生存が仄めかされることになった。

ベガパンクの口から、オハラの研究を引き継いだ傷だらけの巨人族とエルバフで接触したことがある…という発言が出てきたのだ。ロビンはその巨人族がサウロであることを確信し、安堵の涙まで流していた。

サウロは正義感が強いため、脱出船を救うのに十分な動機があると言えるだろう。またバスターコールとの因縁も強いため、“オハラの悲劇”の再来となりつつあるエッグヘッドに参戦することに物語上の必然性がある。

さらに「未来島エッグヘッド編」の後、ルフィたちが向かう島の候補として「巨人島エルバフ」が有力候補となっていることも、サウロ再登場説に拍車をかけている。

すなわち今後の展開では、サウロや巨人族の仲間たちの参戦によってエッグヘッドの戦況が大きく変わり、その後の「エルバフ編」につながっていくのかもしれない。「あいつら」が絶望的な状況を覆してくれることを期待しよう。

文=Tら
写真=まいじつエンタ