『NARUTO』ロック・リーで大活躍も…ジャンプ声優・増川洋一の現在

『NARUTO』ロック・リーで大活躍も…ジャンプ声優・増川洋一の現在

『NARUTO』ロック・リーで大活躍も…ジャンプ声優・増川洋一の現在 (C)PIXTA

『週刊少年ジャンプ』作品で主要キャラクターを演じた声優は、世間から大きな注目を集めるもの。しかしその後、人気声優の座を維持することは決して容易ではない。今回は2000年ごろに活躍したジャンプ声優・増川洋一のキャリアについて振り返ってみよう。

増川は1999年、藤崎竜の人気コミックを原作としたアニメ『仙界伝 封神演義』でデビューを果たした。彼が演じたのは、主人公・太公望の相棒であり、マスコット的なポジションでもある四不象の役柄だ。

さらに2002年には、同じく「ジャンプ」の人気漫画である『NARUTO』のロック・リー役に抜擢。それから約20年が経過した現在でも、続編にあたる『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』でロック・リー役を引き続き演じている。

四不象もロック・リーも主人公ではないものの、キャラクターソングを歌ったり、メインになる回があったりと、重要な役どころ。その演技も原作ファンから好評であり、ジャンプ声優として順風満帆な滑り出しを見せていた。

しかし、四不象役については意外なキャスト変更が。2017年に再度アニメ化された『覇穹 封神演義』では、キャラクターボイスが一新されてしまったのだ。そして新たな四不象役は、あの超人気声優・櫻井孝宏が演じている。

また、ロック・リー以降にはあまり目立った役柄には恵まれていない印象。せめて初代アニメ「仙界伝 封神演義」が成功していれば、その後のキャリアも違ったかもしれない。

現在の主な活躍場所は?

増川はアイドル的な活動も行っており、かないみかのプロデュースによる声優ユニット『Revolver』に参加していた。同ユニットは勝杏里や宮下栄治など同年代の男性声優で構成されていたが、話題性は長くは続かず、実質解散状態となっている。

では現在はどんな活動がメインとなっているのか。どうやら声優としてのキャリアを活かした講師の仕事や、演出・脚本などの裏方仕事などがメインとなっているようだ。

またファンの目に触れるものとしては、YouTubeチャンネル「ロックリー声優・増川洋一」での活動が挙げられる。中でも、大蛇丸役の声優・くじらをゲストに呼んだ動画は再生数23万回突破するほどの注目を集めていた。

動画内では「NARUTO」収録時の裏話やオーディションの詳細などが赤裸々に語られているため、当時のファンにとってはたまらないだろう。ただ、他の動画の再生数が軒並み伸びていないのはやや心配になってしまう。

もちろん自身の演じた役を愛し続けるのは、悪いことではない。ロック・リーのように“努力の天才”となれば、今後の結果につながってくるかもしれないので、期待したいところだ。

文=「まいじつエンタ」編集部

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