『スマブラ』の丸パクリ? 中国企業の人気ゲーム“オマージュ”が止まらない

『スマブラ』の丸パクリ? 中国企業の人気ゲーム“オマージュ”が止まらない

『スマブラ』の丸パクリ? 中国企業の人気ゲーム“オマージュ”が止まらない (C)PIXTA

任天堂が生んだ傑作対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ』。ニンテンドースイッチでも大ヒットを記録したシリーズだが、つい最近“パチモン”が出回っているという。その名も『フラッシュパーティー』というスマホ向けアプリだ。

操作性、ゲーム性ともに瓜二つ

「フラッシュパーティー」は、中国ゲーム会社『XD Inc.』が今年2月にリリースしたアプリ。公式サイトで“乱闘ゲーム”と銘打たれているが、あらゆる点で「大乱闘スマッシュブラザーズ」に似通っている。

同作はオンラインでの対戦モードがメインとなっており、個性的なキャラクターを操って相手を「ぶっ飛ばす」ことが目的。相手に攻撃を加えるとダメージのパーセンテージが溜まっていく点や、空中ジャンプによる復帰など、見覚えのある要素ばかりだ。

他にもヨッシーが使う“タマゴ転がり”や、ドンキーコングの“床埋め”に近い技など、随所にオマージュを感じられる。そもそもステージの仕組みや絵面からして、元ネタを隠そうともしていない。

そのためネット上では、《フラッシュパーティーっていうのやってみたけど完全にスマブラw》《フラッシュパーティーとかいうスマブラのパクr…リスペクトしたアプリやった人いる?》と“パクリ”扱いを受けている。

業界の慣習に縛られない中国企業

ところで中国企業による大ヒットゲームの模倣は、過去にもいくつか前例がある。もっとも有名なのが、韓国企業が生んだバトルロイヤルゲームの先駆け『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(PUBG)だ。中国企業『NetEase Games』は同作にそっくりなスマホゲーム『荒野行動』を開発し、訴訟問題にまで発展した。

また「NetEase Games」は「荒野行動」だけにとどまらず、カナダのゲーム会社によるサバイバルホラーゲーム『Dead by Daylight』(DbD)も模様。『IdentityV 第五人格』というソフトを生み出し、日本の若者たちに大ブームを呼んだ。

そして中国のゲーム会社『miHoYo』による『原神』は、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(BotW)のパクリ疑惑が散々指摘されたタイトル。たしかにゲーム性などもそっくりなのだが、こちらは公式が「BotW」に対するリスペクトを認めている。

あまりに日常茶飯事で、ユーザーたちも慣れてしまったのかもしれない。「フラッシュパーティー」には、《パクリであることを除けばよくできてるなって思った》《完全にパクリだけど、操作感とか原作に近く、完成度高くて面白い》《スマブラもフラッシュパーティー見習ってほしい》と肯定的な意見も多い。

しかし、いくらリスペクトといっても、度が過ぎれば怒られてしまうもの。任天堂の逆鱗に触れなければよいのだが…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Benzoix / PIXTA