3月半ば、人気VTuberグループ『にじさんじ』から3名の新人VTuberがデビュー。今後の活躍に大きな期待が寄せられているが、ネットの一部では「にじさんじは萌え声を採用しなくなったのか?」という話題も上がっているようだ。
新人VTuberたちの声質は?
『にじさんじ』で新たに活動を開始したのは、天ヶ瀬むゆ(あまがせむゆ)、先斗寧(ぽんとねい)、海妹四葉(うみせよつは)の3人。「にじさんじ」のタレント育成プロジェクト『バーチャル・タレント・アカデミー』出身者の初デビューとなり、『Ranunculus』というグループとして活動していくようだ。
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そんな彼女たちの声は決してかわいくないわけではないが、いわゆる“萌え声”と言われるアニメキャラのようなボイスではない。声質はどちらかと言えば低めで、よく言えば自然体な印象を受ける。
そもそも『にじさんじ』が発足された当初は、アニメっぽい声のVTuberもちらほらいた。1期生であれば、今はすっかりストリーマーになった勇気ちひろ、2期生なら萌え声生主系VTuberのパイオニア的な存在である家長むぎが該当するだろう。
しかしある時期から、「にじさんじ」はあまり萌え声VTuberを採用しなくなった模様。「Ranunculus」の1つ前にデビューした女性VTuberのレイン・パターソンも、特徴的な声ではあるが萌え声ではない。
そして2020年に“セレーネ女学院の生徒”という設定でデビューした5人も、萌え声かどうかは微妙なところ。周央サンゴがギリギリ萌え声にカテゴライズされるかどうか…といった具合だ。はっきり萌え声と言えるVTuberは、2019年10月にデビューした“えま★おうがす”が最後かもしれない。
人気が男性VTuberたちに集中
「にじさんじ」が萌え声を採用しなくなった理由について、ファンの間では「女性ファンを重視した結果」とも指摘されている。
現在、「にじさんじ」で最も勢いがあるのは男性VTuberの葛葉。YouTube登録者は120万人を超えており、アーティストとしてメジャーデビューも果たしている。ジャニーズ・山田涼介との絡みもあり、ますます女性ファンからの人気が高まっている印象だ。
また、最近では加賀美ハヤト、剣持刀也、不破湊、甲斐田晴の男性4人組ユニット『ROF-MAO』も大人気。全体的に女性VTuberより男性VTuberが注目を浴びており、「にじさんじ」自体のファン層としても女性の割合が高くなっているものと思われる。
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だとすれば、“女性ウケ”を狙って萌え声VTuberの採用が減った可能性もなくはないだろう。実際に男性ファンが多いとされる『ホロライブ』では、今も萌え声寄りのVTuberが採用されていたりする。
少し寂しくもあるが、需要と供給の問題と割り切るしかないのかもしれない…。
文=大上賢一
【画像】
Vadzim Sheleh / PIXTA