『タコピーの原罪』をはじめとして、さまざまな作品がブームを巻き起こしている覇権漫画アプリ『少年ジャンプ+』。5月6日、外池達宏による新作読み切り『EYES WIDE OPEN』が公開されたのだが、同作もいろいろな意味で話題を呼んでしまったようだ。
ナルシストすぎる主人公が物議!
「EYES WIDE OPEN」は、イケメンで自意識過剰なキャラクターを題材としたギャグ漫画。主人公の「先輩」は、サッカー部の後輩をお見舞いするために病院へとやってくる。そしてその病院で、看護師の女幽霊と遭遇することになる…というストーリーだ。
超絶イケメン自信過剰コメディ!
『EYES WIDE OPEN』/外池達宏https://t.co/Y8uA6cXImz
どんな女性も惚れてしまうイケメンが後輩のお見舞いへ。しかし病院には邪悪な怨霊が…⁉︎怨霊相手にイケメンはどのように立ち向かうのか⁉︎
君はこの男に惚れずして読み切れるか⁉︎ぜひご一読下さいませ! pic.twitter.com/NmTEh8eiNV
— 少年ジャンプ+ (@shonenjump_plus) May 6, 2022
作品の肝となっているのは、「先輩」なる人物のナルシストっぷり。彼は自身のファンを引き連れて登場するのだが、その女性たちを「オレを見送れるラッキーガール」と表現した上、「一番ラッキーなのはオレだ」「オレは常にオレと一緒だからな」とポジティブ発言を畳みかける。
全編こうした調子で、「先輩」は周囲を巻き込みながら自分の世界観を押し付けていく。そのダイナミックな展開に、ネット上では《こういう清々しいギャグ漫画は見ていてスッキリするな》《馬鹿馬鹿しくて面白かった》といった感想が相次いでいた。
どこか見覚えのあるセリフが…
そんな同作だが、一部の読者は「先輩」の言動に既視感を覚えてしまった模様。というのも、“ホスト界の帝王”としてお馴染みの実業家・ローランドの発言に酷似したシーンが、いくつも仕込まれていたからだ。
たとえば、「先輩」は後輩にハイブランドの時計をプレゼントするのだが、そこで「オレが身に付ければ全てがブランドになる」といったセリフを吐く。これは「自分自身がブランド物」だと豪語し、あえて高級なものを身に付けないと語っていたローランドの発言がモチーフだろう。
また、「先輩」がトイレの鏡で自分とじゃんけんを行い、勝利するシーンにも元ネタが。ローランドもまた、ツイッター上で「俺クラスになると鏡とジャンケンしても勝っちゃう」というネタを投稿したことがあった。
俺クラスになると鏡とジャンケンしても勝っちゃう。 pic.twitter.com/Fd1xKSWFWU
— 【ROLAND】ローランド (@roland_0fficial) June 15, 2021
ほかにもさまざまな描写がローランドの言動とそっくりなので、読者たちは《ローランドが漫画になってるw》《ローランドが極まるとこうなるのかもしれない》と大盛り上がり。その一方で、《そのまんま過ぎるだろ》《ジャンプラは無法地帯感が酷いわ》と難色を示す人もいるようだ。
たしかに、パロディーがややストレートすぎるように見えるのは気になるところ。だが、ローランドほど器が大きい人物であれば、おそらく問題にはならないだろう。
文=「まいじつエンタ」編集部
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