『CDTV』TikTok特集に寒気…ネットの“バズ”に踊らされるメディア

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5月16日放送の『CDTV ライブ!ライブ!』(TBS系)で、覇権SNSともいわれている『TikTok』で流行っている楽曲を紹介。ネットでの流行の後追いと化した同番組に、視聴者から冷ややかな声が上がっている。

この日の番組では、「今知らないとヤバイ!? Z世代に刺さっている話題曲」と題した企画を放送。「TikTok」で流行している楽曲が紹介されていった。

視聴者からツッコミが殺到しているのは、シンガーソングライター・asmiが『PAKU』のパフォーマンスを披露した際の演出。asmiが歌唱をはじめると、モニターにミュージックビデオが映し出されたのだが…。

サビのタイミングで急に映像がミュージックビデオから「PAKU」を使用したTikTokの動画に切り替わる。流れている動画はどれも一般のユーザーが投稿したと思われるもので、一様に同じダンスをしていた。

素人ダンスは見たくない? 嫌悪感を抱く視聴者も…

斬新な演出だったが、視聴者には不評だったようだ。ネット上では、

《TikTokの動画が流れた時は冗談でも比喩でもなくて寒気がした》
《3つくらい同時に並べて放送するとアレのイタさがよくわかるということがわかった》
《学生時代TikTokが存在しなくて本当に良かった》
《CDTVって番組自体は見てて楽しいし好きなんだけど、TikTokぶっ込んでくるからあんまり好きじゃない》
《もうなんでもかんでもTikTokでバズったから売れてるみたいなのやめてほしい。しかも見知らぬ一般人が踊ってる動画とか載せないでほしい》

といった辛辣な声が見受けられた。

「瑛人や優里のヒットにより、『TikTok』発の楽曲はすっかり世間に浸透しました。ですが、それはあくまで楽曲の話で、今回『CDTV』で流れたのは一般のユーザーの動画です。どうしても芸能人などと比べると見劣りしてしまうので、視聴者が冷めてしまうのも仕方のないことなのかもしれません」(芸能ライター)

テレビが流行の最先端だったのは、もはや昔の話。ネットの〝バズ〟にこのまま踊らされるようであれば、ますますテレビ離れが加速していくことだろう。そうならないためにも今一度初心に帰り、視聴者が本当に求めているものを考えてほしいものだ。

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