『Apex』世界最高峰の大会が大荒れ! 対応のマズさ&トラブル連発で海外プロも激怒

『Apex』世界最高峰の大会が大荒れ! 対応のマズさ&トラブル連発で海外プロも激怒

『Apex』世界最高峰の大会が大荒れ! 対応のマズさ&トラブル連発で海外プロも激怒 (C)PIXTA

人気バトルロイヤルゲーム『Apex Legends』の世界大会が、7月7日から10日にかけてアメリカ・ノースカロライナ州で開催された。世界中から強豪チームが集まる大会だったが、そこで未曽有のトラブルが次々発生したことで、批判の声が噴出してしまったようだ。

最高峰の大会がトラブルまみれに

今回開催された「ALGS Year 2 チャンピオンシップ」は、各地域のオンライン予選を勝ち抜いた世界の猛者たちが、その頂点を競い合う「Apex」競技シーンの最高峰。日本からも数チームが出場しており、eスポーツファンの間で話題を集めていた。

しかしそんな同大会で、開催前からトラブルが続出。まずはビザの取得が間に合わず、アメリカに入国できなかった選手が続出したことが、大きな物議を醸すことに。

そしてアジア勢の選手たちは、次々と新型コロナウイルスに感染。正規メンバーではなく、コーチなどの代役を立てるしかない状況になってしまう。さらには代役の用意が間に合わず、1人メンバーが欠けた状態で参加するチームも。

また「REJECT」に所属するDogma選手によれば、割り当てられた席に冷房が直撃するため、休憩中はマウスの上にカイロを置かざるを得ない寒さだったとのこと。運営スタッフに問い合わせても、返答は「仕方ない」の一点張りだったという。

一説によると、トラブルに見舞われた選手の数は30人以上に及ぶそう。これは全40チーム・120人のうち4分の1にあたる割合だ。

運営の対応にプロたちは激怒

コロナ感染者が出てしまったこと自体は、運営にはコントロールできない事態。しかし陽性でも無症状のプレイヤーが多かったため、専用の別室を用意して参加させるべきだという声は多く上がっていた。実際に同ジャンルの人気ゲーム『VALORANT』の国際大会では、症状に応じて別室での参加が認められている。

さらに言えば、運営側が大会期間の渡航費しか負担しないことも問題だろう。これによって資金の厳しいチームは大会前日の入国を余儀なくされ、コロナ感染の可能性を踏まえたスケジュールを組めなくなってしまった。

なお大会中の7月9日に、「Apex」公式はツイッター上で声明を発表している。しかしその内容は今までの方針を維持するというもので、火に油を注ぐ結果に。

有名プレイヤーのAlbralelie(アルブラレリー)は、公式に対して、「手抜きして金儲けしようとしてるんだろ。もしこのゲームをちゃんとしたeスポーツにしたいなら、豪華なステージでプレイする以外の方法で、本当にeスポーツのように扱い始めるべき時なんだ」と手厳しくリプライ。

また、強豪チーム「NRG」のsweetも「ひどい! もう3年目なんだから、いい加減、人の夢を壊すようなことは止めてほしい」と苦言を呈している。

仮にも競技シーン最大規模の大会でこの体たらくでは、競合タイトルに人が流れてしまうのも当然かもしれない…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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