『ONE PIECE』ニカはルナーリア族!? 103巻SBSから広がる考察

『ONE PIECE』ニカはルナーリア族!? 103巻SBSから広がる考察

『ONE PIECE』103巻(尾田栄一郎/集英社)

「ニカ」に「ルナーリア族」…。謎めいた新設定が次々と明かされた、漫画『ONE PIECE』のワノ国編。8月4日に発売されたコミックスの第103巻で、さらなる考察の材料が投下されたことで、コアなファンたちが盛り上がっているようだ。

幼少期のキングが持っている槍は…

それは、作者・尾田栄一郎がファンからの質問に答えるお馴染みのコーナー「SBS」でのこと。とある読者が「百獣海賊団」の大看板、飛び六胞のメンバーについて、「子どもの頃」の姿を描いてほしいとリクエスト。尾田は合計9人のキャラクターを執筆していた。

それぞれの幼少期の姿が初公開されたのだが、そのなかで大看板・キングの姿に注目が集まった。主に海外の考察勢が盛り上がっていたのだが、ニカに似ているという指摘が相次いだのだ。

ニカといえば、「ONE PIECE」の世界において太古の昔から語り継がれている伝説の戦士。奴隷たちを救う存在だと信じられており、「太陽の神」「解放の戦士」とも呼ばれている。作中では今のところ明確なビジュアルが描かれていないものの、言及される際には、つねに剣と槍を持ったシルエットとして登場していた。

見比べてみると、幼少期のキングは右手に“大きな槍”を構えている。そしてその槍のシルエットは、たしかにニカが持っている槍にかなり近い。この説は、キングがルナーリア族の末裔だと言われているため、ニカ=ルナーリア族という図式にまで発展しうるのだ。

たんなるトンデモ説じゃない!?

ルナーリア族は白髪に褐色の肌で黒い翼を持ち、身体から発火する能力を持つ希少種族。すでに絶滅したらしく、登場しているのは今のところキング1人のみ。はるか昔には「神」と呼ばれていた種族で、「赤い土の大陸(レッドライン)」の上に「神の国」を創って暮らしていたという。

なお、「神の国」があった場所は、その後「聖地マリージョア」になっている。そして世界政府はルナーリア族に懸賞金をかけており、なにかと都合の悪い存在として扱われているようだ。

一方でニカも、その力が宿っている「ゴムゴムの実」、すなわち「ヒトヒトの実」モデル“ニカ”を、政府によって800年間狙われていた。つまり、ニカとルナーリア族はどちらも世界の謎に関わる存在なのだろう。

さらに第1049話で、キングがジョイボーイが現れるのを待っていたことが判明していた。謎の多い「空白の時代」を生きていたとされるジョイボーイは、第1044話における五老星のセリフから、先代のニカの能力者である可能性が高い。彼がルナーリア族だったとすれば、同じ種族のキングが心待ちにしていた存在だというのも頷ける話だ。

先日、最終章がスタートしたばかりの「ONE PIECE」。近いうちにニカとルナーリア族の秘密も明かされるのだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ