『チェンソーマン』2部が事実上の隔週連載へ! スローペースに苛立ちの声も…

『チェンソーマン』2部が事実上の隔週連載へ! スローペースに苛立ちの声も…

『チェンソーマン』11巻(藤本タツキ/集英社)

アニメ放映が間近に迫ってきた、藤本タツキの人気漫画『チェンソーマン』。9月14日には『ジャンプ+』で第2部の最新話が更新されたが、一部の読者からは不満の声も上がり始めている。理由は、物語が中々テンポよく進まないからだ。

※『チェンソーマン』最新話に触れています

交際相手を欲するがために、自分がチェンソーマンであると宣言したがるデンジ。第104話「ネタバレ」では、そんな彼を見かねた吉田ヒロフミが、「今すぐ彼氏が欲しい子」としてアサを紹介する。

そして「戦争の悪魔」を身に宿す女子高生・三鷹アサと、デンジがついに邂逅。デンジは懸命にチェンソーマンの良さをアピールするが、元々チェンソーマンが嫌いだったアサは頑として受け入れず、激しい口論に。耐えかねたデンジは、自分の素性を明かそうとするが──。

ギャグめいた雰囲気ではあるものの、宿敵同士が相対するスリリングな展開。先が気になるところだが、来週は休載となり、次の更新は2週間後の9月28日だという。

同作は7月13日に連載が始まって以来、「毎週水曜更新」を掲げている作品。開始すぐの7月中は、毎週更新を有言実行していたのだが、8月に入ってからは一週おきの休載が続いている。実質的に、“隔週連載”と化しているのが現状だ。

そのため、《当たり前みたいに隔週連載してるのなんでなん》《チェンソーマンいつから隔週になったんだよ》と、不満を漏らす人もいるようだ。

テンポ感が第1部から激変?

おそらくここにきて掲載ペースが落ちているのが、作者・藤本の多忙が理由だろう。TVアニメの放映開始を10月11日に控えているため、それに伴った作業で忙殺されていそうだ。おそらくアニメの作業が一段落すれば、ふたたび毎週更新に戻るのではないだろうか。

しかし隔週連載の問題はともかく、ストーリーのテンポ感も、読者の不満が溜まりつつある。『週刊少年ジャンプ』で連載された第1部では、多くの登場人物たちが次々と現れては死んでいったが、第2部は今のところかなり平和路線。デンジの現況はいまだハッキリしておらず、「戦争の悪魔」をめぐる物語もゆっくり丁寧に描かれている。

「チェンソーマン」を愛するファンほど、隔週連載で少しずつ物語が動いていくことに耐えられないのだろう。《間隔空くしテンポ悪く感じるから正直今は面白くない》《チェンソーマン2期はタツキさんにしてはペースが遅い》《全然話が進まないし、藤本タツキも冨樫教に入信したんか》といった指摘が増えていた。

ひとまず隔週連載が常態化するのであれば、公式にそれを宣言しておけば、余計な不満を溜めずに済むかもしれない。

文=野木
写真=まいじつエンタ