もし1995年に『M-1』があったら? ナイナイ、爆問、くりぃむの勝者は…

太田光 

太田光 (C)まいじつ 

お笑い芸人『ナイツ』塙宣之の「1995年に『M-1グランプリ』があったら」というシミュレーションが、お笑いファンの間で話題になっている。

これは、11月3日に塙のYouTubeチャンネルにアップされた企画。『【空想】1995年でM-1グランプリしたら豪華すぎました』とのタイトルで、当時の状況だと一体誰が出場するのかを考察している。

塙は当時人気だったお笑いコンテスト番組などを踏まえ、「芸歴10年以内」など実際の条件に近づけて当てはめていく。

「まずパッと浮かぶのは…」と最初に『爆笑問題』を挙げると、続いて、当時6年目だった『ベイブルース』、すでに『GAHAHAキング 爆笑王決定戦』(テレビ朝日系)で優勝し、後に「M-1」チャンピオンになる『ますだおかだ』を「この3組は堅い」とした。

その後は『浅草キッド』にも触れたが、「爆笑問題」と時事ネタで被るため、東京の時事ネタ枠が2組入るのは番組構成上難しいのではとの理由で準決勝敗退だと予想。続いては『ショウショウ』、当時すでに人気絶頂で視聴率が期待できる『ナインティナイン』を挙げる。

結局は吉本興業のパワーで優勝

ここで、「関西が多すぎる」「バランスを取りたい」として、芸風が被っていない『キャイ~ン』『くりぃむしちゅー』を入れることに。

続いて『はりけ~んず』、初代チャンピオンの『中川家』を入れ、玉突き的に「ショウショウ」を削除する。

しかし、「ベイブルース」河本栄得が94年に死去していたと知り、ここと入れ替える形で「ショウショウ」が復活。

最後の9組目、「敗者復活枠を作らなきゃいけない」と考えると、小籔千豊が組んでいたコンビ『ビリジアン』を入れたのだった。

審査員には西川きよしと渡辺正行を挙げ、最終決戦は、当時を生きた芸人たちの評判を踏まえ「爆笑問題」「ますだおかだ」「中川家」と予想。

気になる優勝者は「中川家」とし、理由を「まず吉本興業ってことで、勝てる訳ないですよね」と意味深に指摘した。

結果、いずれにしても「中川家」が初代チャンピオンになっていた形になり、塙もこの点に言及。この「お笑い富岳」と言えるスパコン並の精密シミュレートに、コメント欄は

《昔のM-1は予選が不透明で、少なからず利権が絡んだ選考を皮肉ったいい考察》
《凄い企画力。塙さんの発想力は群を抜いている》
《ショウショウさんは、時代に恵まれなかった以外、超実力派漫才ですからね》
《この世代は漫才よりコントに天才が集まってたな》
《休止前M-1の選考基準って感じがする ランジャタイをファイナリストにする今の運営ならもっとガチガチに選びそう》

などと沸いていった。

塙が「M-1」で審査員を務められるのも納得の運営目線だ。

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