『VALORANT』丸パクリで訴訟沙汰に! 中国ゲーム会社に『荒野行動』の悲劇ふたたび

『VALORANT』丸パクリで訴訟沙汰に! 中国ゲーム会社に『荒野行動』の悲劇ふたたび

『VALORANT』丸パクリで訴訟沙汰に! 中国ゲーム会社に『荒野行動』の悲劇ふたたび (C)PIXTA

中国の大手ゲーム会社『NetEase』が、『Riot Games』に提訴されていることが判明。大人気FPS『VALORANT』の内容と“酷似”するゲームを出したことで、逆鱗に触れてしまったようだ。この騒動に「またか」と呆れるゲームファンも少なくない。

どこからどう見ても『VALORANT』

注目の的になっているのは、「NetEase」が一部の国で配信中のモバイル向けゲーム『Hyper Front』。

同作は今後『未来戦場』のタイトルで日本でもサービス開始を予定しており、現時点で事前登録者数は1,000万人を突破している。

海外メディア『Polygon』によると、そんな「Hyper Front」の内容をめぐり、「Riot Games」がイギリスやドイツをはじめとした複数国で著作権侵害の訴訟を行ったとのこと。

その理由は、同社の運営する「VALORANT」と「Hyper Front」の本質的な部分が酷似していることにあるようだ。

たしかに両作品を比べてみると、キャラクターやマップ、武器の見た目などがそっくりな印象。“オマージュ”では言い逃れできない範疇のようにも見える。

このニュースに、日本のネットユーザーからは《まーたNetEaseか》《いい加減NetEaseは怒られとけ(前科多数)》《この企業まじでいい加減にしろよ》《NetEaseはその丸パクリできる技術力があるならオリジナル作品を作ればいいのに…》《またやったのかこいつら》といった呆れの声が続出していた。

記憶に新しい『荒野行動』訴訟

このような反応が相次いでいるのは、「NetEase」が過去にパクリを疑われるタイトルをいくつもリリースしているため。

その代表と言えるのが、2017年にリリースされたシューティングゲーム『荒野行動』だ。

同作は、バトルロイヤルゲームの火付け役『PUBG:BATTLEGROUNDS』を“オマージュ”したような作品。当時PCでしかプレイできなかった「PUBG」のシステムを、スマホ向けにリリースした形だ。

これがゲーミングPCを持たないライト層に大ウケし、爆発的な人気を獲得。もちろん「PUBG」側が黙って見ているはずもなく、2018年には著作権侵害で「NetEase」を提訴した。

裁判は約1年かけて結審し、最終的に両社は和解に至っている。

その他の「NetEase」作品では、『権力と紛争』は世界的に大ヒットしているストラテジーゲーム『クラッシュ・オブ・クラン』と酷似しているとの声が。また、『サイバーハンター』は『フォートナイト』との類似点が指摘されていた。

また『Identity V』(第五人格)については、『Dead by Daylight』のコピーと騒がれたが、こちらは両作品の運営が公式に協力する形となっている。

法的な問題も重要だが、ゲームファンからのイメージが悪いことも大きな課題。「Riot Games」との騒動はどう決着するのだろうか…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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