アニメ『名探偵コナン』3カ月ぶりの原作回! アニオリ不評でファンが大絶賛

アニメ『名探偵コナン』3カ月ぶりの原作回! アニオリ不評でファンが大絶賛

『名探偵コナン』102巻(青山剛昌/小学館)

1月28日のアニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)で、久しぶりの“原作回”となる第1071話『工藤優作の推理ショー(前編)』が放送された。

賛否両論のアニオリエピソードが続いていた反動か、ネット上では大きな歓声が巻き起こっている。

※アニメ『名探偵コナン』の内容に触れています

怪盗キッドの冤罪を晴らしたコナンの父・工藤優作は、その功績から目暮警部に“密室殺人事件”のアドバイザーとして依頼を受けることに。

そして事件の推理を、生放送の番組『緊急生放送! 連続密室殺人事件完全解明!』で披露することを宣言する。

しかし生放送の当日、優作は“食あたり”が原因で寝込んでしまうことに。

そこでコナンが母の工藤有希子に呼び出され、優作の姿に変装した彼女と共に、代打で推理ショーに参加させられる──。

同エピソードは、単行本99巻から100巻にかけて描かれた『TVで推理ショー!?』、『ショーの打ち合わせ』、『ショーはこれから』をアニメ化した原作回。2022年10月8日と15日に前後編で放送された『沖野ヨーコと屋根裏の密室』以来、約3カ月ぶりに原作回がアニメに登場した。

原作回とアニオリ回の格差

久しぶりとなる原作回の放送は、ファンにとって喜ばしいことだった模様。

放送後、ネット上では、《やっぱり原作回は面白さが段違いだな》《やっぱり原作回は神だな!》《原作回だからか、来週も楽しみすぎる》《久しぶりにコナンが面白いと感じた》などと絶賛の声が殺到していた。

一方で原作回と比べて、普段放送されているアニオリ回が“面白くない”ことを再発見してしまう人も相次いでおり、《やっぱり原作回以外は要らないよね》《アニオリやるくらいなら過去回とか別のアニメやってくれた方が毎週楽しみになる》といった批判が上がっている。

ただでさえアニオリ回は原作ファンから不評を集めるものだが、最近の「名探偵コナン」では、シュールな脚本のコメディ路線に走ったアニオリ回が多くなりがち。

ミステリーとして楽しめる物語を求める原作ファンにとっては、そろそろうんざりしてきた…というのが本音だろう。

もちろん長寿アニメでは、原作に追いつかないようアニオリ回を挟まざるを得ないのだが、それ自体がすでに悪しき風潮に近いのかもしれない。

原作の休載も多くなっている今、「名探偵コナン」はどう展開していくべきだろうか…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ