『ONE PIECE』105巻でゾロの両親がついに判明!“伝説の侍”リューマとの関係は…

『ONE PIECE』105巻でゾロの両親がついに判明!“伝説の侍”リューマとの関係は…

『ONE PIECE』105巻(尾田栄一郎/集英社)

大人気ジャンプ漫画『ONE PIECE』の最新刊となるコミックス105巻が、3月3日に発売された。その中でついに作者・尾田栄一郎がロロノア・ゾロの“血筋”をめぐる公式設定を明かしており、大興奮する読者たちが相次いでいる。

ゾロと“伝説の侍”との関係性

注目を浴びているのは、105巻に収録されているSBSコーナーの内容。尾田は読者から質問が殺到していたことを受けて、「ゾロの家系図」を公開するつもりになったようだ。

その図によると、55年前に刀鍛冶・霜月コウ三郎が姉のフリコを含む25人で、「ワノ国」から出航したことがすべての始まりだった。ひょんなことから「東の海」に定住し、シモツキ村を作った彼らは、村人たちと子どもを作っていく。

フリコはゾロの祖父にあたる村の剣士、ロロノア・ピンゾロと結婚し、ロロノア・アラシを出産。そしてアラシが盗賊の娘のテラと結婚したことで、ゾロが生まれたという。

他方でコウ三郎は村の娘と結婚し、霜月コウシロウを生むのだが、その娘こそがくいなだった。つまりくいなとゾロは親戚関係だったことになる。

さらに家系図のおまけとして、フリコの弟が幼少期のヤマトに影響を与えた侍・霜月牛マルだったことも判明。その祖先は伝説の侍・リューマらしいので、ゾロの遠い先祖がリューマだったという関係性へと帰結した。

「ワノ国編」の後始末

リューマといえば、「ONE PIECE」が連載される前の読み切り作品『MONSTERS』の主人公であり、「スリラーバーク編」でゾンビとしてゾロと戦った相手でもある。

リューマの子孫である牛マルがゾロにそっくりな見た目だったこともあり、両者の関係性は以前から考察の的になっていたが、105巻のSBSでとうとうすべてが明かされた。

あらためて判明した事実に、読者たちは《ゾロはリューマの子孫なのか。激アツだな》《霜月の血を引いてたか…リューマから刀を貰ったのも不思議な縁だな》《やっぱり牛マルともリューマとも血筋が繋がってた!》《本人知らないでご先祖様と戦ってたのスリラーバークで…熱いよ…》と興奮を抑えきれないようだ。

また、105巻ではほかにも「ワノ国編」にまつわる布石がいくつか解き明かされていた。中でも衝撃的なのは、「キビキビの実」の能力者である少女・お玉の血筋だろう。

以前、お玉の両親の墓標が描かれた際に、ぼんやりと「黒炭」とも読める文字が綴られていた。

そこから、お玉には黒炭家の血が流れているのではないか…と考察されていたが、SBSにて尾田はこの説を事実として認め、お玉の本名が「黒炭玉」であることも明かしている。

ワノ国を地獄絵図にした黒炭家と、その被害者であるお玉が同じ血筋だったという事実。あまりに皮肉な運命のいたずらだが、後には新たな物語を生むことになるのかもしれない。

本編は「ワノ国編」が終了し、「エッグヘッド編」に突入しているが、この先ますます物語の核心に迫る設定が明かされていきそうだ。

文=「まいじつエンタ」編集部
写真=まいじつエンタ