『バイオ4』空耳ネタの起源を主張! おじさんゲーマーが猛反論

『バイオ4』空耳ネタの起源を主張! おじさんゲーマーが猛反論

『バイオ4』空耳ネタの起源を主張! おじさんゲーマーが猛反論 (C)PIXTA

3月24日に発売され、わずか2日で全世界販売本数300万本を突破するほどのヒットを記録している『バイオハザード RE:4』。同作はシリーズ最高傑作とも名高い『バイオハザード4』のリメイク版であり、ファンの間では有名な“空耳ネタ”もしっかり継承されている。

そんなお馴染みのネタについて、現在SNS上では起源論争が巻き起こっているようだ。

空耳ネタで盛り上がった「バイオ4」

「バイオハザード4」は主人公のレオン・S・ケネディが、大統領令嬢を救出するミッションのために、ヨーロッパの閑村を訪れる──という筋書きだ。

舞台設定は“ヨーロッパ某所”と濁されているのだが、モデルとなっているのは明らかにスペイン。レオンの前に敵として立ちはだかる村人たちは、いずれもスペイン語を口にしている。

しかし大半のプレイヤーはスペイン語に馴染みがないため、本来の意味ではなく、空耳として聞こえてしまうことが多発。2005年に発売された当時、「2ちゃんねる」を始めとしてネット上では空耳談議に花が咲いていた。

たとえば、「あーりえんな」「あ 中野バーガー」「バイオ4出とらんす」「もちっとした餃子」といったものが代表的で、ほかにも無数のネタが存在する。

「バイオハザード RE:4」の発売にあたって公開されたアニメPV『バイオ名作劇場 ふしぎの村のレオン』では、そうした空耳が作中に盛り込まれており、公式にも認定されていたようだ。

起源の主張をめぐって大荒れするSNS

そんななか、3月27日に『ファミ通.com』で「『バイオハザード RE:4』『ペラペラソース』『どですか?』などの空耳ネタは週刊ファミ通発祥って知ってた?」と題した記事が投稿されたことが、波紋を呼んでいる。

同記事では空耳ネタの発祥について、当時『週刊ファミ通』に掲載された攻略記事だと説明されている。「ソラミミタイム」という企画コーナーで、編集者たちが聞き間違えたセリフをまとめたものが原点だったという。

当時の編集部は過酷な泊まり込みを行っていたこともあり、スペイン語が全く別の言葉に聞こえてしまい、空耳が誕生。そしてゲームが発売されるとプレイヤーたちの共感を呼び、後に伝説となった…という流れらしい。

最後には「たぶん」と補足されていたものの、ゲーマーの間では、空耳ネタの起源を主張したと捉えられているようだ。

しかし同意できない人も多いようで、《ファミ通より先にネットで流れてたでしょ?》《ネットのネタまとめただけでファミ通発祥ではない》《まとめただけなのに起源説はだいぶ寒い》《GCデモ版が配布された時から2chで話題になってた》《当時めちゃくちゃバイオ4やってて、ファミ通も毎週買ってたけど、先にネットでいくらでも言われてたぞ》といったツッコミが続出。

また、中には《誰でもそう聞こえるんだから起源とかいう話じゃないだろ》《日本人ならほぼそう聞こえるものに起源を主張するとは…》という意見も上がっている。

当時はゲーム情報の媒体が限られていたこともあり、「週刊ファミ通」がゲーマーから重宝されていた時代だった。

少なくともネット掲示板などを知らない人々に、空耳ネタを拡散・浸透させる力はあっただろう。

とはいえ、空耳は今から20年近く前の出来事である上、そもそもネット上で話題になった物事の起源を特定することは難しい。

真偽のほどはともかく、ネットユーザーから反発を受けることは必至なので、起源の主張には慎重になるべきだったかもしれない…。

文=「まいじつエンタ」編集部

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