プロゲーマーたちが激怒! Apex公式大会『ALGS』がラグで“月面歩行”状態に…

プロゲーマーたちが激怒! Apex公式大会『ALGS』がラグで“月面歩行”状態に…

プロゲーマーたちが激怒! Apex公式大会『ALGS』がラグで“月面歩行”状態に… (C)PIXTA

大人気FPSゲーム『Apex Legends』にて、公式大会『Apex Legends Global Series』(ALGS)の最新シーズンが開催中。しかし試合中にとんでもないアクシデントが巻き起こり、プロゲーマーやeスポーツのファンたちをあ然とさせる騒ぎとなっている。

まるで“月面歩行”のような状態に

「ALGS」は、Electronic Arts(EA)が主催する公式大会。リーグ形式で世界中のゲーマーたちが競い合うものとなっており、その賞金総額は約6億円とされている。昨年度は79の国と地域から参加者が集まり、大きな盛り上がりを記録した。

現在はその最新シーズンとして「Year3 Split 2」が開催中で、日本チームはAPAC North地域の試合に参戦。数週間かけて試合が行われた上で、成績上位のチームはプレイオフとして世界王者の座をめぐる戦いに挑むことができる。

当然、選手たちも観客もボルテージが上がっているのだが、4月23日に行われたWeek5の試合にて異変が発生。サーバーの不調なのか、ゲーム内で致命的なラグが発生した。

酷い時には、まるで宇宙遊泳か月面歩行のような状態になることから、SNS上は《ALGSで月面APEXはさすがに笑えない…この日のために準備してきた選手が気の毒》《APEXはいつから月面バトルゲームになったんですか!!》《すまん俺らは何を見せられてる?》と大騒ぎとなってしまった。

サーバーのトラブルが起きることは致し方ないとしても、問題は大会運営の対応にあった。サーバーの更新や試合の中断といった判断を行わず、ラグが発生したまま数試合が行われることになったのだ。

呆れてしまった人々からは、《2、3試合、月面での対決続いてようやくリマッチ…このゲーム終わってます本当に》《公式大会で月面APEXを二試合もさせるの愚の骨頂です》《ALGSめちゃくちゃやな 皆月面apexやってるのにリマッチしないのは流石にヤバい》と辛らつな意見が上がっている。

有名配信者たちも不満が爆発

公式大会とは思えないほどの環境に、選手たちや「Apex Legends」の配信者たちは激怒。ツイッター上は批判の嵐が巻き起こっている。

また、コアなFPSゲーマーとして知られる元『NMB48』の山本彩も、明言こそ避けていたものの、《ALGS色んな意味で凄い》と意味深なツイートを放っていた。

多方面から批判が上がっていることを受け、EA のLiam McClure(リアム・マクルーア)氏はツイッター上で競技シーンの関係者たちと応答し、今後の対応を説明。しかし大会運営の杜撰さを根本的に見直す姿勢ではなかったため、いまだ批判の声は鳴りやんでいない。

同ゲームでは今年3月の時点で、カスタムマッチのサーバークラッシュや、ゲーム内の一部音声が聞こえなくなるエラーが発生。それを受け、「ALGS」の試合スケジュールが延期される騒ぎも起きていた。

選手がまともにプレイすることが難しい状況では、競技としての公平性を担保することは難しいだろう。運営には“eスポーツ”の名にふさわしい環境づくりに尽力してほしい。

文=「まいじつエンタ」編集部

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Merlin74 / PIXTA