『有吉クイズ』も“ゴールデン降格”番組? 若年層を切り捨てたテレ朝の未来

有吉弘行 

有吉弘行  (C)まいじつ 

有吉弘行の冠番組『有吉クイズ』(テレビ朝日系)の評判が悪い。番組は昨年10月の改編でゴールデンタイムに進出したばかりだったが…。

「2021年10月から深夜でレギュラー放送され、昨年10月から火曜20時に進出。有吉は月曜から日曜までの全曜日で、ゴールデン・プライム帯のMCを務めることとなりました」(芸能ライター)

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だが、視聴者の評判はいまいち。ゴールデンに進出してから〝つまらなくなった〟と感じる人も多い。

「テレ朝は深夜番組のゴールデン進出が昔から大の苦手。深夜ノリのグルーヴ感をゴールデン帯で生かしきることができず、中途半端な構成になることが多い。〝ゴールデン降格〟と揶揄されることもしばしばあります。最近では『家事ヤロウ!!!』がゴールデンへ進出し、深夜時代の視聴者を置き去りにしていました」(同・ライター)

しかし、ネット民からの評判が悪いだけで、テレビ朝日自体は好調のようだ。同局の早河洋会長は、コア視聴率(13~49歳の男女、ファミリー層の個人視聴率)ではなく「世帯視聴率を取りに行く」と公言。その言葉通り、2022年度の世帯平均視聴率は、テレビ朝日が全日、ゴールデン(19~22時)、プライム(19~23時)で三冠を獲得している。

『有吉クイズ』が不評のワケはテレビ朝日の方針?

「5月27日配信の『FRIDAY DIGITAL』が『プライムタイム「コア視聴率」ベスト50』を発表。今年4月から1カ月分のコア視聴率のリサーチ結果を明かしたのですが、テレビ朝日の番組は『有吉クイズ』どころか、一つもランクインしていませんでした」(同)

コア視聴率を取れていないということは、若者に支持される番組が少ないと言い換えることができる。

「テレビ朝日といえば『相棒』や『特捜9』『科捜研の女』『ドクターX』など、長寿ドラマシリーズが高視聴率を獲得しています。そのほかバラエティーでは『ザワつく!金曜日』『ポツンと一軒家』も高視聴率番組。これらの番組の視聴者層は、圧倒的に高齢者層でしょう。

『TVer』のお気に入り登録者数は『ザワつく――』が13.7万人、『ポツンと――』が17.7万人。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が333.4万人ということを考えると、圧倒的にネットやアプリを使いこなす若者から支持されていることがわかります。しかし、世帯視聴率を重視しているテレビ朝日が、若者向けのテレビ番組を作らないのは当たり前。ファミリー層や若者からの支持とコア視聴率を捨て、母数の多い高齢層や目先の数字だけを獲得していく方針なのですから」(週刊誌記者)

比較的若年層が多いツイッターで文句を言っても、視聴率が取れている限り、番組の内容が変わることはないだろう。

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