『らんまん』田中哲司が好感度爆上げ? “ツンデレ演技”に視聴者大盛り上がり!

田中哲司 

田中哲司  (C)まいじつ 

NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で、俳優の田中哲司が演じる徳永政市助教授のイメージが爆上がりしている。

徳永は、東京大学植物学教室の助教授。小学校中退の万太郎が植物学教室に出入りすることに反発している上、万太郎が田邊教授(要潤)に気に入られていることも気に食わない。

【関連】『らんまん』最恐クズは神木隆之介? 朝ドラで描かれない万太郎の“本性”とは… ほか

6月13日の放送回では、徳永が万太郎の作っている植物学雑誌について、田邊に「権威を失墜させるものだったらどうするんです?」と質問。

田邊は、「水準に達していれば認める。が、そうでなければ、学会の名をかたって出されては困るから1冊残らず燃やさせる。無論、金も出さない」とひどく冷徹な返答をする。

田邊の言葉に驚いた徳永は、これまでの態度を一転。万太郎が雑誌を作るために、石版印刷の技術も自主的に学んでいることを説明し、「学生と年の変わらぬ者にすべてを負わせるのは、いささか…」と疑問を投げかけるが、田邊から「なんだ、槙野を甘やかすなと言ったのに…。矛盾の固まりだな、君は」と一喝されてしまうのだった。

絶妙な悪役で大人気の田中哲司

「敵だと思っていた徳永が味方に、味方だと思っていた田邊が敵になるアツい展開に、朝から盛り上がりましたね。万太郎に同情した徳永は、その後万太郎に対し『問題。アサガオ・ヒルガオ・ユウガオ、1つだけ異なるのは、ど、どーれだ…?』と植物クイズを出題。

『源氏物語』や『万葉集』の話など、植物以外の好きなモノについても話し、仲を深めていました。これまで万太郎の存在に強く反発していた徳永の〝急なデレ〟が大きな反響を呼んでいます」(ネットメディア編集)

田中といえば、2019年放送の朝ドラ『まんぷく』で、主人公たちが開発した即席ラーメンをパクって特許申請まで目論んだ猿渡役のほか、『真犯人フラグ』(日本テレビ系)や『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(TBS系)などでの〝クセのある悪役〟のイメージが強いが…。

「矛盾をはらんだ人間味のある役をさせればピカイチなんです。朝ドラの、しかもたった一話の数分間で人物像を深め、視聴者の心を掴むとは…。さすがは故・蜷川幸雄主宰の劇団『蜷川カンパニー』出身者といったところです」(芸能ライター)

「らんまん」が名実ともに名作になるには、田中のような熟練したバイプレイヤーの存在が必要不可欠だろう。

【あわせて読みたい】