『ORANGE RANGE』再ブームが即終了…新曲配信も嘘のようなシラケ具合

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〝平成レトロ〟が流行している昨今、当時のカルチャーや音楽などが改めて注目を集めている。

そんなブームの波にいったんは乗ったのが、2000年代に人気を博した5人組ロックバンド『ORANGE RANGE』だ。

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ORANGE RANGEは『上海ハニー』や『ロコローション』など、数々のヒットソングを世に送り出してきた。03年のメジャーデビューから一躍トップアーティストの仲間入りを果たし、04年発売のセカンドアルバム『musiQ』はダブルミリオンを記録した。

一方で、パクリ騒動などの悪いウワサもあり、少しずつテレビから消えることに…。10年に自主レーベル『SUPER ((ECHO)) LABEL』を立ち上げてからは、徐々に拠点を沖縄へと移していった。

ところが近年若者の間で、00年代のトレンドを取り入れた「Year 2000」、通称〝Y2K〟がブームになり、それに伴ってORANGE RANGEの人気が再燃。

21年にはTikTokで「ロコローション」が流行り、『Billboard JAPAN』が同年7月に発表した国内週間楽曲ランキング『TikTok HOT SONG Weekly Ranking』(集計期間:21年7月19日~7月25日)で、第10位にランクインしている。

『ORANGE RANGE』再ブームも儚く…

「再注目されてからORANGE RANGEは、21年7月に放送された音楽特番『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)に初出演しています。また、翌年7月放送の音楽特番『音楽の日2022』(TBS系)にも出演し、同年6月に新曲『キリサイテ 風』を配信リリース。3夜連続ドラマ『脚本芸人』(フジテレビ系)の主題歌に起用されるなど、間違いなく再ブームの波に乗っていました」(音楽ライター)

ところが、彼らの人気は長くは続かなかったようだ。その証拠に、今年に入って活躍がピタリと止まっている。

「彼らにとって2023年は、メジャーデビュー20周年という華々しい節目。そのキャンペーン第1弾として、これまでYouTubeで公開されていなかった人気曲のMVが続々と投稿されています。しかし、どれも再生回数は乏しく、TikTokでバズった『ロコローション』でさえ、公開から1カ月経ってもまだ20万回に届いていません。

7月12日に配信された新曲『解放カーニバル』もほとんど話題になっておらず、音楽サイトでランキング圏外という結果に。まるであの再ブームが嘘だったかのようなシラケ具合です…」(同・ライター)

音楽はさまざまなコンテンツの中でも、ひと際〝消費〟のスピードが早い。むしろ約2年間も再ブームの恩恵を受けられただけでも、ありがたいことなのかもしれない。

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