東出昌大が映画『福田村事件』で再注目 ゲス不倫から一転、ネット上で「稀有な存在」と高評価

東出昌大 (C)まいじつ

2023年9月1日で関東大震災から100年の節目を迎えた。同日、関東大震災直後の事件を題材にした映画『福田村事件』が公開され、口コミで大きな話題になっている。

「福田村事件」が起こったのは、1923年の千葉県東葛飾郡福田村(現・野田市)。香川県からやってきた行商人15人のうち9人が、福田村の村人たちに虐殺された事件を題材にしている。

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これまで誰も語ってこなかった事件に目を向けたのは、オウム真理教を扱ったドキュメンタリー映画『A』や、ゴーストライター問題で世間を賑わせた佐村河内守に迫った『FAKE』などを手掛けた森達也監督。初めて劇映画に挑戦する森監督によって、主演の井浦新、田中麗奈、さらには永山瑛太、東出昌大、ピエール瀧など、錚々たるメンバーが招集された。

「映画『福田村事件』が上映されている劇場は限られており、関東でもそう多くない。また、不倫報道で世間からバッシングを浴びた東出や、2019年に麻薬取締法違反の容疑で逮捕されたピエールなど、癖のある俳優も集まっています。一歩間違えればバッシングが鳴り止まない映画になりそうですが、ネット上の反響は意外にも上々です」(映画ライター)

影の立役者は東出昌大?

同映画が評価されているのは、これまで誰も歴史として語り継ごうとしなかった事件を映像化したことや、どの時代も変わらない人間の本質を描いている部分だろう。

初日舞台あいさつにて、主演の田中は「〝100年前のことでした〟で終わることではない」とし、「現代の私たちの生活にもこの福田村事件は問いかけていることはたくさんあるかと思います」とコメント。また東出は「負の遺産がなぜ起きてしまったのだろうと考え続けながら、物語として紡いでいくというのも、映画人の大事な仕事である」と語り、俳優として一皮剥けた姿を見せていた。

特にネット上では、福田村の一匹狼のような役どころを演じた東出に絶賛の声が続出している。彼はもともと森監督のファンだったという。同映画の制作を知り、自ら出演をのぞむほど、「福田村事件」への思いが強かったようだ。その熱量はスクリーン越しにも伝わったようで《稀有な存在。よく映画にキャスティングされる理由がわかる》と大絶賛されている。

最近の東出は、アフリカ横断旅行をする番組『世界の果てに、ひろゆき置いてきた』(ABEMA)に出演し、たくましくも自然な姿に評価を回復させつつある。今後も映画人として、世間に影響を与える作品に出演し続けてほしい。

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