ジャニーズ社名変更は本当に正しい判断なのか? アイドルから“ただの顔がいいタレント”になってしまう懸念も…

左から、井ノ原快彦、東山紀之、藤島ジュリー景子氏、木目田裕弁護士 

左から、井ノ原快彦、東山紀之、藤島ジュリー景子氏、木目田裕弁護士  (C)まいじつ 

9月7日の記者会見にて、東山紀之の新社長就任と、10月からの新体制移行を発表したジャニーズ事務所。

新体制の詳細については10月2日に発表すると明かしているが、これがかなりの大ナタになりそうだと言われている。


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「7日の会見では事務所名存続を発表したが、今後については変更の可能性も明言。しかし、世間からは『今すぐ変えろ』との圧力が強く、2日の発表では新たな事務所名が発表されるほか、各グループやタレントが新設立の関連会社に移籍すると言われている」(芸能記者)

創業者の行いが断罪されている以上、その名を冠した事務所名が改められるのは仕方ないのかもしれない。

ただ一方で、〝ジャニーズ〟という言葉が創業者個人を超え、コンテンツやジャンル、一種のフレーズになっていることもまた事実だ。

「『カーディガン』という服の名称は、第7代カーディガン伯爵のジェイムズ・ブルデネルが考案したことに由来する。しかし、彼はイギリス軽騎兵旅団長を務めた1853年のクリミア戦争で、無謀な突撃命令を下して多くの戦死者を出しました。

これをもって『部下を大量に死なせた人間が由来だから不適切だ』『遺族の気持ちを考えろ』として、カーディガンの名称を問題視したりはしないでしょう。ジャニーズも同様に、始まりこそ人名ですが、今では〝ジャニーズ系〟のようにイケメンを指す一般名詞化もしているわけで、別に変える必要はないと思います」(同・記者)

ファンの間でも、名称問題の賛否は分かれている。

名前は本質ではない! 重要なのは中身だ

「変更も仕方ないというファンもいれば、ジャニーズというコンテンツへの愛着から、変更が受け入れられないというファンもいる。事務所自体がブランドのため、喪失感が強いようです。

というのも、一般人には決して分からないが、ジャニーズはキラキラとした〝魔法〟のようなものなんですよ。事務所を辞めたらブランドを失い〝ただの顔がいいタレント〟になってしまうんです。今年辞めた平野紫耀も、美貌こそ健在ですが、王子様のようなキラキラ感はすっかりなくなっていますからね」(サブカルライター)

他方、名前が変わっただけでブランド力は変わらないとの予想もある。

「かつてプロ野球では、読売ジャイアンツが〝巨人軍〟という一大ブランドで、少年や選手にとっては憧れの的でした。

しかし、それは球団の文化が築き上げたソウル、内部の〝目に見えないもの〟に裏付けられるわけで、名前というガワが変わったところで価値は揺るがない。別に『棒振り球遊び集団』とかに変えていても、入団希望者は殺到したと思います」(同・ライター)

そもそも、変更など本質ではない。大事なのは内部体制やコンプラ強化であり、名前がどうこうという話ではない。国民の意識がこれだから、某宗教団体が名前を変えただけで〝許された風潮〟になるわけだ。

多種多様な意見があるが、ジャニーズ側は変更を選んだ。あとはどういった名前になるかの問題だ。

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