杉野遥亮『ばらかもん』最終回まさかの大好評! 原作改変の悪評から評価が逆転したワケ

画/彩賀ゆう

画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

度重なる原作改変が物議を招いていたドラマ『ばらかもん』(フジテレビ系)が、9月20日に最終回を迎えたが、ラストは有終の美を飾ったようだ。

五島列島を舞台に、書道家の青年・半田清舟(杉野遥亮)と島民たちの交流を描いたハートフル島コメディー。清舟が五島列島に移り住んでから1年が経ち、一念発起して立ち上げた書道教室も軌道に乗り始める。

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ただ、周りの人々は、彼が書道家を辞めたことを少し気にしていた。清舟と親しい小学生・琴石なる(宮崎莉里沙)が〝自分の字〟を書かないのかと尋ねると、清舟は「お前らが書く字が俺の字だと思ってる」「お前らが成長することが俺のやりたかったことだ」と答える。

なるは「そっか。じゃあもっと頑張らなきゃ!」と張り切るものの、清舟はどこか暗い表情を浮かべていた。

「物語終盤では清舟の歓迎会が開かれ、清舟に〝字〟を書いてもらうためのサプライズがありました。書道家という夢を諦めつつ、最後には原点に戻って文字を書くという心温まる最終回でした」(ドラマライター)

人気回復の秘訣はストレスフリーな展開?

放送当初は田中みな実が演じるキャラのゴリ押しや、登場人物の死など、度重なる原作改変で批判を浴びていた。しかし最終回直後は、批判が嘘だったかのように好評の声で溢れかえっていた。いったい成功の要因は何なのだろうか。

「昨今のドラマは視聴者による考察をメインに置いた、難解な物語が多い傾向にあります。暗い展開も多く、作中のキャラが次々死んでいくようなドラマも少なくありません。

対する『ばらかもん』は、主人公と島民の交流を描くアットホームな題材で、かつ面倒な考察もなく、悪人も出てきません。登場人物のキャラがハッキリしているため、見ていてストレスが溜まらないのです」(同・ライター)

中でも清舟となるの関係に癒された視聴者は多く、《実の親子のような関係性が好き》《自然の中で生き生きしている半田先生となるちゃん達をずっと見ていたい》といった声が後を絶たない。

ちなみにクランクアップの際には、清舟役の杉野から花束が手渡され、いつも元気な子供たちが大号泣。現場で良好な関係性を築いていたのだろう。

ゴールデン帯ドラマ初主演ながらも、大成功を収めた杉野。続編も期待できそうだ。

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