『最高の教師』最終回に視聴者落胆…! 期待されていた「真犯人・松下洸平」と「芦田愛菜の復活」はナシ

画/彩賀ゆう

画/彩賀ゆう (C)まいじつ 

考察ドラマとして人気を博した松岡茉優の主演ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)最終回が、あまりにもあっけなかったと落胆の声が広がっている。

同作は、卒業式の日に担任クラスの生徒の誰かに殺害された高校教師・九条里奈(松岡)が、1年前にタイムスリップし、「30人の容疑者」を再教育する物語。

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9月23日に放送された第10話・最終回では、九条が一周目の人生で死んだ日を再び迎える。自分を殺した生徒を〝再教育〟するべく、一周目の時に殺された学校の吹き抜け廊下で待機する。

そこへやってきたのは、これまで行動を共にしてきた生徒・星崎透(奥平大兼)だった。

星崎は自分が周りとズレていることを実感して以来、一生懸命普通の人のフリをしようと努力してきたと明かす。この世界が〝色のない〟ものに感じて絶望し、色をつけてくれた九条を巻き込んで一緒に死のうとしていたそうだ。

「真犯人・星崎説は、視聴者の間でもっとも予想されてきたこと。というより、変に深読みでもしない限り、星崎以外に犯人になりえる人間がいない。

そのため、逆に星崎が真犯人というオチはさすがにないだろうと思われていましたが、まさかまさかの星崎オチ。考察ドラマとしてこれほどガッカリなラストはありませんね」(ドラマライター)

考察ドラマとして見るからガッカリする?

そのほかにも、不満が残った点はいくつもある。

「結局、イジメを受けていた女生徒・鵜久森(芦田愛菜)が死んだままなこと。生徒たちは改心しましたが、結局これでは鵜久森が不良生徒の更生の道具になっただけ。

イジメていた生徒たちはほとんどお咎めなしで、鵜久森の死に直接関わった生徒も無事に卒業。これでハッピーエンドとしているのが納得がいかないと批判されています」(同・ライター)

多くの視聴者が望んでいたことは、九条が〝3周目〟の人生をやり直して鵜久森を救うことや、実は九条の夫・蓮(松下洸平)が真犯人だったというどんでん返しのオチ。しかし、それは叶わなかった。

「考察ドラマとして人気を博しましたが、結局これは考察ドラマじゃなかったのです。『3年B組金八先生』や『GTO』などの王道学園ドラマに、ちょっとSF要素を足しただけで、基本的には熱血教師ドラマだった。

考察ドラマとして見るから微妙なだけで、熱血教師ドラマとして見ればそこまでおかしくない。教師ドラマなら、真犯人が生徒であることは当然だし、〝実は真犯人は夫でした〟なんて小細工はむしろサムい。

人生をやり直して鵜久森を救うという展開も、あまり現実的じゃない。やってしまったことは二度とやり直すことができない…となる方が教育的です」(同)

とはいえ、何かありそうで最後まで何もなかった感は否めない。

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