田中圭 （C）まいじつ　

社会現象を巻き起こしたドラマ『おっさんずラブ』（テレビ朝日系）の新作『おっさんずラブ-リターンズ-』が、2024年1月より放送される。しかし期待している人は少ないようだ。

『おっさんずラブ』は2016年に単発の深夜ドラマが話題となり、2018年に連続ドラマ化された。その後も、2019年に『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』として映画化、さらに同年、パラレルワールドドラマ『おっさんずラブ -in the sky-』を放送。人気シリーズが、5年の時を経て復活することにあった。

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新作は、2018年に放送された初代おっさんずラブの続編が描かれるという。

「ドラマ放送当時は社会現象とも言えるほど人気でしたが、現在は、クローズドなファン向けコンテンツとみなされている。この続編が、以前のような大ブームとなることは考えずらい」（ドラマライター）

その理由の一つが多様性社会だ。放送当時は珍しかった男性同士の恋愛だが、今やどのドラマに組み込まれているような時代。そこに新鮮味がないと勝負が厳しくなる。

公式サイトには《多様性が叫ばれるようになった現在では、男同士の恋愛という当時珍しいと受け取られた設定も、当たり前の時代に。けれど、おっさんずラブが真摯に描き続けてきた、〝人を好きになるとは…どういうこと？〟というテーマは永遠！》と記載されており、時代を踏まえているようだが…。

『結婚できない男』の失敗と同じパターン？

「同じような理由で大失敗したのが、『結婚できない男』（フジテレビ系）の続編『まだ結婚できない男』です。当時は〝おひとりさまライフ〟は珍しかったですが、続編を制作する頃には普通となってしまったことで、主人公の個性が消滅。ものの見事に失敗しました」（同・ライター）

さらに『おっさんずラブ』続編には、もう一つの懸念点もあるという。

「今年の春、高畑充希＆田中圭のW主演ドラマ『unknown』（テレビ朝日系）が放送されて大コケしました。実はこのドラマのスタッフ陣は『おっさんずラブ』と同じなのです。『unknown』は内輪ノリシーンが見ていられないと大不評で批判されていただけに、同じ失敗を繰り返すのではないかと心配されています」（同）

前評判を覆すような作品になっていてほしいものだ。