日テレが吉本興業にあからさまな忖度! 山里亮太『DayDay.』でフジモンの当て逃げ事故をスルー「散々ジャニーズはつっついたのに」

藤本敏史 

藤本敏史  (C)まいじつ 

10月12日放送の『DayDay.』(日本テレビ系)に、視聴者から不満と失望が殺到している。

発端となったのは、前日夜に飛び込んだ『FUJIWARA』藤本敏史の当て逃げ事故と活動停止だ。

藤本は今月4日、渋谷の交差点で乗用車と接触するも、その場から逃走。被害者の通報で事件が発覚し、道路交通法違反の疑いで、警察当局から事情聴取を受けているという。

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所属する吉本興業は11日夜に《現在、捜査中のため、詳細は控えさせていただきます》としながら、当面の間、藤本が活動停止すると発表。藤本自身も《被害者の方に対して大変申し訳ない》とコメントを添えている。

しかしこの話題、「DayDay.」は放送から1時間ほどした10時過ぎに、ストレートニュースで短く伝えるのみ。踏み込んだ報道や逃走を図ったことへの批判などは、一切なかった。

すると、この扱いに視聴者から失望の声が殺到。ネット上には《これだけ吉本芸人いるのにコメント一切なしって 散々ジャニーズの忖度つっついたのに》《他の話題は振るのに、山里と高橋いるのに、藤本のニュースだけコメント求めないとかあからさまだな》《コメント無し 終わらせるの早っ 『一応やりましたよ』って体裁だけ》といった反応が見られた。

この扱いから視聴者が感じ取ったのは、番組、ひいてはテレビ局の〝吉本興業に対する忖度〟だ。

“株主”で“巨大事務所”の吉本興業に忖度

「2019年の闇営業騒動時、吉本がテレビ局の株主であることが、宮迫博之と田村亮の記者会見で暴露されました。当時、吉本側は2人に『在京5社・在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫や』と、吉本に対する批判的な報道が、民放にできないことを認めたのです」(芸能ジャーナリスト)

「DayDay.」は吉本所属の『南海キャンディーズ』山里亮太がMCを務め、この日はスタジオレギュラーに『サバンナ』高橋茂雄も出演。日テレが吉本の意向を〝忖度〟し、2人に会社や先輩の事故に触れさせたくなかった意図がうかがえる。

「ジャニーズ問題でテレビ各局は〝お気持ち表明〟を行い、取引相手であることから事務所の顔色をうかがい、追及がぬるくなってしまったと反省を示しましたね。その舌の根も乾かぬ内にこの〝忖度〟なのですから、本当に呆れるほかない。ジャニーズには手のひら返しで厳しくするが、株主である吉本様の顔色は引き続きうかがい続けるのでしょう」(同・ジャーナリスト)

ジャニーズの件は大問題だが、あくまで刑事事件化しておらず、ニュースの扱いは各局の自主性に委ねられる部分がある。一方、藤本は正式に警察も動いている刑事事件で、公益・公共性のために報じることが求められる話題だ。

「テレビ局にとって、ジャニーズは強力なコンテンツであることから結び付きを強めたにすぎないが、吉本は株主という絶対的な主従関係にある。日本社会においてスポンサーや株主の意向は絶対なのです」(同)

〝忖度〟が話題のテレビ業界だが、その姿勢を改める気はないのだろうか。

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