『カルテット』の劣化版? 多部未華子の新ドラマ『いちばんすきな花』が“坂元裕二風”なセリフで微妙な評価に…

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が〝クアトロ主演〟を務める新ドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)が、10月12日に放送スタート。視聴者から開始1分で号泣したとの声があがっているが、有識者からの印象は異なるようだ。

「男女の間に友情は成立するのか?」というテーマを元に、全く違う人生を歩んできた4人が交錯するオリジナル作品。昨年フジテレビ系で放送されて話題になった連続ドラマ『silent』の村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んでいる。

幼い頃から2人組を作ることが苦手と感じている34歳の塾講師・潮ゆくえ(多部)は、たまたま寄った花屋の店主からおつかいを頼まれる。行先は、春木椿(松下洸平)が婚約者・小岩井純恋(臼田あさ美)と住むはずだった新居で、椿は潮に「純恋のお友達ですか?」と尋ねる。

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潮は花のことを話しているものと勘違いし、手にしたガーベラを見ながら「ガーベラとスミレってお友達なんですかね? わかんないです。友達かどうかは本人の意志によるものだと思うので」と回答。椿も「そうですかね。本人がそう主張しても違うってこともありますからね」と返し、ちぐはぐな会話での出会いとなった。

坂元裕二っぽいけどやはり違う

「この直前に椿は純恋から、男友達と一線を超えたため結婚が白紙になっているのですが、そのときの会話も『恋愛って2人組を作る作業でしょ? ごめんね、苦手なんだ2人組』『俺も苦手』といった調子。電話口で『バイバイ』と別れを告げた純恋に、椿も『バイバイ』と言葉少なげに受け入れました。

このドラマでは〝2人組〟や〝ペア〟を考えることを重んじているだけに、こうした会話をさせているのでしょうが、男女が別れ際にこのような会話をしていたら、エモ情緒に浸る自分たちに酔っているだけに見えるでしょう」(芸能ライター)

こうしたエモ会話は、一部では脚本家・坂元裕二風であると指摘する声があがっている。

「脚本の生方氏は、生粋の坂元ファン。いい意味で鼻につく会話内容やテンポから、そうしたリスペクトは伝わってくるのですが、その違いはわかる人にはわかる。

今回のクアトロ主演も、坂本氏が脚本を担当した2017年放送の『カルテット』(TBS系)を意識しているのでしょう。しかし結局、カルテット風にして薄味に仕上がっている感が否めません」(同・ライター)

初回の評判を覆して、生方氏は「第2の坂元裕二」になれるのだろうか。今後も要注目だ。

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