『トクメイ』橋本環奈の「経費」連呼に視聴者ウンザリ! 刑事ドラマ全盛期との致命的な差

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

橋本環奈が主演を務めるドラマ『トクメイ!警視庁特別会計係』(フジテレビ系)の評判が芳しくない。事件よりも経費を重要視する主人公が世間に受け入れられていないようだ。

橋本演じる一円(はじめまどか)は、警察庁長官官房長の肝いりで、特別会計係として万町署警務課に派遣された警察官。捜査費20%カットを目標とする円がまず着目したのは、器物破損による補修費や移動のたびに車両費を生み出す刑事たちの働き方だった。

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派遣されて早々、強行犯係係長の湯川哲郎(沢村一樹)から〝イチエン〟といじられながらも、円は己の使命を全うすべく捜査費削減に奮闘する。

10月23日に放送された第2話でも、円の節約魂とお節介は変わらない。残業を月10時間減らし、4%の経費削減を掲げるのだが、彼女の思いとは裏腹に事件が舞い込んでしまう。もちろん事件とあれば湯川たちも動かざるを得ない。しかし円の頭には経費削減しか頭にないようで、事あるごとに経費、経費、経費…と連呼する。

しまいにはわざわざ現場までついていって、市民の安全を無視して「まだ引き上げないんですか? もう19時半ですよー?」「刻一刻とみなさんの残業が増えています、どうしてですか?」と刑事たちに退社を促すのだった。

刑事ドラマが劣化…

もはや事件は二の次状態の円に、視聴者はモヤモヤ&イライラ。《経費経費ってうるさすぎ》《被害者や事件はどうでもいいように聞こえる》などと、ネガティブなコメントが相次いでいる。

「円のキャラクターや、マイナーな職業をドラマの題材に持ってきたことが仇となったのか、初回の世帯平均視聴率が6.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)から、第2話は5.6%と0.7ポイントもダウン。50万人弱しかいない『TVer』のお気に入り登録者数や放送後の反響を見る限り、視聴率が5%を切るのも時間の問題でしょう」(ドラマライター)

かつてフジテレビの刑事ドラマはクオリティーが高かった。

大成功例には『踊る大捜査線』シリーズが挙げられるが、完結したのは10年以上も前のこと。他にも竹内結子さんの『ストロベリーナイト』や、波瑠の初主演作品『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』なども高視聴率をマークしていたものの、今やすっかり低迷期に突入している印象だ。

経費というセリフを20%ほど削減すれば、刑事も視聴者も喜ぶかもしれない。

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