実写版『キングダム』の成功は超貴重なパターン? 大爆死で“続編計画”が消えた実写映画『ジョジョ』『斉木楠雄』『BLEACH』

画/彩賀ゆう (C)まいじつ

来年7月12日に、実写映画『キングダム』第4作目が公開されると発表された。これで映画『キングダム』は3年連続の劇場公開となり、夏の風物詩となりつつある。

これを羨ましがっているというのが、『キングダム』になれなかった実写映画の数々だ。

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「『キングダム』映画として、1年ぶりの新作ですが、第1作から第2作に関しては、約3年4カ月もスパンが空いた。この理由は、〝もし第1作目がウケれば続編を制作する〟と、世間の反響をうかがっていたからです。

2019年に4月に『キングダム』第1作が公開されて大ヒットをしましたが、主演の山崎賢人をはじめ、吉沢亮、大沢たかお、長澤まさみ、橋本環奈などの売れっ子のスケジュールの都合をつけるのに時間がかかり、2作目の制作に時間がかかったのです。

しかしそれ以降は、ヒットが約束されているため、2作目公開前から3作目を制作、3作目公開前から4作目を制作と、役者のスケジュールを確保して、前倒してどんどん量産体制にはいっているようですよ」(映画関係者)

『キングダム』のようになりたくて、なれなかった実写映画は山ほどある。

『キングダム』の下に転がる屍

「2017年公開の実写映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない第一章』、『斉木楠雄のΨ難』、2018年公開の実写映画『BLEACH』、2020年公開の『弱虫ペダル』などは、続編を作る気満々だったが、第1作がコケて計画がパーになったそうです。

『ジョジョ』にいたっては、ハッキリと〝続編を作りたい〟とプロデューサーが話していましたが、壮絶なコケっぷりで完全に計画が消えましたからね。構想10年、企画に5年という超大作でしたが、稼げなければ意味がないのです」(同・関係者)

ただ、続編が制作されて悲惨な目に逢うという稀なパターンもある。2017年に公開された実写映画『鋼の錬金術師』だ。

「興行収入は11.1億円とまずまずだったものの、凄まじい酷評が飛び交った。しかし何を思ったのか、2022年に前後編2部作の続編を公開したのです。

『酷評はされたけど、興行収入はまあまあだから』と続編にGOが出たのでしょうね。しかしその結果が、それぞれ約2.8億円、2.4億円で爆死しました。中途半端にヒットしたため、失敗してしまったケースです」(同)

ちなみに山崎賢人は『キングダム』のほか、爆死した『ジョジョ』、『斉木楠雄』でも主演を務めている。一作でもあたってくれてほっとしていることだろう。

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