闘莉王氏、パリ五輪行き決めたなでしこジャパンに辛口エール「少し空回りしている」“スーパーセーブ”山下杏也加は絶賛も…

元サッカー日本代表の田中マルクス闘莉王氏が2月28日、自身のYouTubeチャンネル『闘莉王TV』に動画を投稿した。“山下の1ミリ”で話題になったなでしこジャパンのGK山下杏也加を称賛しつつ、なでしこに辛口エールを送っている。

山下は女子サッカーのパリ五輪予選・北朝鮮戦第2戦に出場。前半45分、相手のシュートをゴールライン上でかき出し失点を防ぐ“スーパーセーブ”を見せた。なでしこジャパンは2−1で勝利しパリ五輪出場を決めている。

闘莉王氏は山下が横っ飛びしながらボールにライン上で触れたことについて「(相手の)技術あるシュートをちゃんと読んでたのかな(読んでいたのだろう)と。そうではなかったらあそこまでは戻れていない」と語り、「あれは速いね。反応速い。本当に反応の速さがあの失点を防いだ」と絶賛した。

一方で、この場面での守備陣の対応を疑問視し、「まずセンタリングのさせ方がちょっと悪い」と指摘。日本の失点シーンについても、山下と守備陣の連携が良くなかったとし「ディフェンスに任せるべき」と分析した。

また、闘莉王氏とレッズ時代、親交の厚かった池田太監督の采配について「きれいなサッカーを目指しすぎて少し空回りしている部分がある。人数がそろっているのに、ちゃんとボールにプレスできていないところもある」と、相手がボールを持った際にプレッシャーをかけるようなプレーするよう求めた。

試合についても「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を導入するべき」と提案する。なでしこがフリーキックからヘディングなどでボールをつないで奪った先制点の場面では、映像を詳しく確認していないとしながらも「もしかしたらオフサイドだったかもしれない」とし、判定の精度を高めるべきだと語った。

視聴者もコメント欄で、山下の“スーパーセーブ”について「昔の代表の時の闘莉王みたいだった」と称賛。辛口エールについては「油断しないように あえて戒める(いましめる)ための辛口評価」と、闘莉王氏らしいと反応した。

参考:YouTubeチャンネル『闘莉王TV』

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