川勝平太・静岡県知事が不適切発言で辞任表明。ひろゆき氏、田村淳、茂木健一郎氏、田端信太郎氏から怒りの声

静岡県の川勝平太知事が4月1日に行われた、県の新規採用職員への訓示で、特定の職業を引き合いに出した職業差別と捉えられかねない発言が波紋を広げている。

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川勝知事は、3月29日に国のモニタリング会議で明かになった“リニア中央新幹線”の2027年の開業延期をめぐっても渦中の人物だ。開業延期の大きな要因である南アルプス工区(静岡県)の建設着工を認めない川勝知事は他県の知事からも苦言を呈されていた。

何かと話題の川勝知事だが、1日に行われた訓示の中で「県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったりあるいは牛の世話をしたり、あるいは物を作ったりだとかと違って、皆様方は頭脳、知性の高い人たちです」と発言。この不適切発言に、著名人から続々と怒りの声が上がっている。

実業家の田端信太郎氏はXに「納税者をバカにしてるの?!」とシンプルに投稿。

お笑い芸人でコメンテーターとしても活躍する田村淳はXに「否定ではなく単純な疑問なんですけど…静岡県の方たちは川勝知事のどんなところを支持してるのでしょうか?僕が静岡県に住んでないので、悪いニュースでしかお見かけしないんですよね…なので川勝知事の良いところ教えてください」と県民に疑問を投げかけた。

脳科学者の茂木健一郎氏はXに「この発言自体に、静岡県のすべての方々の生活に関わるはずの“知事”として必要な“知性”が一切ない。心から残念です」と呆れた。さらに続けて「静岡県の採用職員の方々、きっとびっくりしたんだろうけど、アメリカだったら、知事が愚かなことを言った瞬間にブーイングが飛ぶんだと思う。文化の差があるけど、そのような価値基準や瞬発力がもう少しあってもいいとぼくは思う」と私見を綴った。

実業家のひろゆき氏は、先日2027年開業を断念したリニア中央新幹線についてもXで「静岡県知事が難癖で着工を認めないのでリニアモーターカーの実用化は遅れています。外国人に対するアピールなど、日本全体のプラスの影響は言わずもがなです。“東海新幹線の乗客が減り静岡で降りる人が減るから嫌だ”という静岡県知事の論理に日本中が足を引っ張られる」と投稿し、苦言を呈していた。

今回の発言についてもひろゆきは反応し、Xに川勝知事の発言を取り上げつつ「野菜を売ったり牛の世話をする人は知性が高くないと仰る人に投票した県民は知性は高くないかもね」と揶揄した。


なお、この不適切発言を受け、川勝知事は県議会6月定例会後に辞職する考えを表明した。

参考:静岡朝日テレビニュース

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