『SPY×FAMILY』はオタクに媚びすぎ? ヨルの“生娘”設定に「無理がある」

『SPY×FAMILY』はオタクに媚びすぎ? ヨルの“生娘”設定に「無理がある」

『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)

アニメ『SPY×FAMILY』(テレビ東京ほか)の第9話『ラブラブを見せつけよ』が、6月4日に放送された。そこで人気ヒロイン・ヨルの“ありえない設定”が明らかとなったことで、視聴者からはさまざまなツッコミが相次いでいる。

※アニメ『SPY×FAMILY』の内容に触れています

ロイドと偽の夫婦となったヨルだが、自宅にシスコンの弟・ユーリが来訪。真実がバレないように演技を続けるのだが、ユーリは本当の夫婦であることを証明するため、キスするようにと促してくる。

嘘をつき通すため、ロイドはヨルに接吻を迫るが、彼女は“未経験”だった模様。顔を赤らめながら、ピュアな反応を示すのだった。そして「シラフではとてもできません」と思考を巡らせ、ワインをがぶ飲みしてロイドに近づく。

しかし結局はお酒の力を借りても、恥ずかしさを拭いきれず、キスは未遂という結果で終了。初々しいラブコメのようなエピソードで、ヨルのピュアな一面が明らかとなった。

ヨルの年齢設定は、27歳。ビジュアル的には美しいヒロインだが、恋愛などには縁のない人格として描かれてきた。キスすらも恥ずかしがるという描写は、そうした設定からすると自然なものではあるだろう。

ヨルは社会経験のわりにピュアすぎる?

だが、現実的な目線からヨルの純情さにツッコミを入れる人も少なくない。ネット上では、《27歳でこの設定は無理があるんだよな》《27で未経験って存在するんか?》《さすがに無理がある》《誰に媚びてんだよ》などと言われてしまっている。もし完全な“未経験”ではなく、ピュアなキャラとして描くだけなら、そこまで違和感はなかったかもしれない。

もちろん、ヒロインを過剰なほどに純情に仕立て上げるのは、オタク系のコンテンツであればよくある設定。しかし「SPY×FAMILY」は一般層にも届いてヒットしている作品なので、違和感が増してしまったのだろう。

ただ、「SPY×FAMILY」は元より作品のリアリティーレベルが独特に設定されている作品。たとえばヨルは本業が殺し屋で、高い戦闘力を持っているにもかかわらず、スレンダーでまったく筋肉がないように見えてしまう。フィクションなので、そうした描写はある程度ファンタジーとして寛容に受け止めるべきだ。

それにしても、ヨルの純情設定はさすがに度を越えているほどに過剰だったのかもしれないが…。

文=大獄貴司
写真=まいじつエンタ
■『SPY×FAMILY』9巻(遠藤達哉/集英社)

◆過去のアニメ「SPY×FAMILY」レビューはこちら

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